Round.18 ”青い稲妻”
お久しぶりッス!!
一応試合(リアルな方)が一段落しました!!正直・・・疲れました^^;
まぁ頑張りますので、ぜひ読んでください!!
拓也の試合から10分後、先程の試合の余韻を残したまま・・・
アナウンス『それでは、これより後半戦を行ないます』
後半戦が始まる
先生「落ち着いたか、タッ君?」
拓也「はい、大丈夫です」
先生「そうか。なら・・・次の試合、しっかり見ておけ」
拓也「え?」
先生「次の試合にお前と同じ階級の高校生が出て来るんだが・・・ヤツは強い。良く見ておけ」
アナウンス『これより、第10試合を行ないます。赤コーナー、園田 啓吾選手。中島ジム所属。戦績10戦6勝4敗。青コーナー、一之瀬 瞬選手。チーム・ナックル所属。戦績5戦5勝。』
<瞬・視点>
さっきの”アイツ”は・・・見に来ているね
なら手を抜くわけにはいかないね
今回の相手は結構キャリアもあるし、なかなか強そうだ
でも・・・ボクを捕まえられるかな?
今日は最初からトップスピードで行くよ!!
審判「それでは始めます。第10試合・・・Round.1、Fight!!」
”カーン”
ゴングが鳴った・・・と、その瞬間に園田は瞬に向かって突っ込んだ。
園田「(天才だかなんだかしらねぇが・・・高校生のガキに負けて溜まるか!!)」
園田≪右ストレート≫
園田が右ストレートを放つ。しかしそれは当たる事はなかった。
瞬≪クロスカウンター≫
パァン!
乾いた音が響く。
園田「(くっ、ならもう一発でぶち込んで・・・・・・・・・あれッ?どこ行きやがった!!)」
すると園田の横から
瞬≪左ロー 右ストレート≫
パパァン!
園田「(なッ・・・いつの間に!!)」
園田は攻撃が来た方へ身体を向ける。しかし・・・
園田「(いない・・・?どういうことだ!?)」
するとまた横から
瞬≪左ロー 右ロー 左フック≫
パパパァン!
園田「(また横から・・・!?どうなってやがる!!??)」
瞬がやっていること・・・それはただ細かくステップを踏んで相手の横に回り込んでいるだけだ。ただ・・・そのスピードが半端じゃない。やっていること自体は基本中の基本なのだが、”消える”ように見えるほどのスピードでこれをするのはかなりの瞬発力を必要とする。そしてもう一つ・・・それは打撃のスピードだ。瞬の打撃スピードはかなり速い。ゆえに打撃の合間を狙ってのカウンターを打つことは非常に難しい。
高速のステップ、高速の打撃スピード・・・それはカウンターや反撃すら許さない、触れることすら困難なファイトスタイルを作り出している。
園田「(冗談じゃねぇ!一発もあたらずに終わらせて溜まるかよぉ!!)」
園田は手当たり次第に打撃を振り回す。こうすれば相手が近づいても少なくとも一発は当たって反撃のチャンスがあると考えたのだ。しかし、それは甘い考えだった。
園田のやろうとしていること・・・それは瞬も予想していることだった。パンチに自信があれば「一発当たれば・・・」という考えになるのは容易に予想できる。実際、瞬が今まで試合をしてきた人達の中に同じ事を考える人もいた。
そして瞬が、容易に予想できるその状況の対策を練らないはずがない。
瞬のもう一つの武器、それは高速で動いて最も良いタイミングを見つけ、そこから高速で繰り出す・・・
瞬≪クロスカウンター≫
・・・カウンターである。
パァン!
この試合中で最も大きく、そしてキレイな打撃音が鳴り響く。
今の様子を何人の人が目で追えていただろうか?
審判「ダウン!!」
園田は糸が切れたみたいに崩れ落ちる。
”カンカンカンカンカーン”
KOを告げるゴングが会場に鳴り響いた。
結局園田の攻撃は一発も当たることなく、瞬は無傷で試合を終えた。
瞬「(見ていたかい、”小林 拓也”君・・・これがボクだ!)」
瞬はリングの上から拓也の方をじっと見つめた。
拓也はそれに気がつき、睨み返す・・・
と思いきや、
拓也「(えっ、俺!?どうしよう、俺なんか怒らせるようなことしたっけ?え~っと、え~っと・・・)」
・・・困惑した。
瞬はその拓也の様子を見て
瞬「ぷっ・・・ははは」
思わず笑ってしまった。それを見て更に困惑する拓也・・・
瞬「(おもしろい・・・本当におもしろい男だね)」
瞬はしばらく笑いが止まらなかった。
”一之瀬 瞬”
触れることすら出来ない”高速”のステップと打撃スピードを持ち、芸術的なカウンターを放つ・・・
その姿から、誰かが名づけたもう一つの名・・・・・・
”青い稲妻”
どうも!安息香酸です!!
いやぁ~、更新が遅れて申しわけないです!
これからはなるべく早くに続きを書くようにしますんで!!
だから見捨てないで下さいね~^^;
では、また会いましょう!以上、安息香酸でしたぁ~!!