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Kick !!  作者: 安息香酸
15/18

Round.15 ”デビュー戦 part.2”

やっと試合です!!長かったぁ~・・・^^;

”カーン”


ゴングが鳴った。


その瞬間、拓也は”殺気”を放ちながら相手に向かっていく。


丸山「(うおっ!いきなり来た!!)」


拓也「(教わったこと・・・全部出し切るっ!!)」


そして・・・


拓也《左ミドル》


拓也の左ミドルキックが相手の腕に当たる。


バシィッ!!


丸山「ぐっ!」


丸山はあまりの威力に思わず声が出てしまった。











拓也のファイトスタイル・・・それはキックボクシングよりも”ムエタイ”に近い。


キックボクシングはパンチとキック、両方を器用に使う。しかし、それに対し”ムエタイ”はキックを多く使い、パンチはそれほど使わないことが多い。

一見すると、キックボクシングの方が強いように思えるかもしれないが・・・それは違う。

一般的にキックはパンチの3~4倍の威力の威力があるといわれている。そしてほとんどの人間において手より足のほうが長い・・・これはキックのほうがリーチが長いことを表している。

これを踏まえて、考えてみて欲しい。自分が殴ろうとした時、パンチの3~4倍・・・いや、”ムエタイ”の選手ならそれ以上であろう、そんな打撃が飛んでくる。そしてリーチの違いから自分のパンチは当たらず、相手のキックだけが当たる・・・

これをさけるためには”ムエタイ”選手が打撃を放つ前に相手の懐に入るだけのスピードが要求される。だが、もし入れたとしてもリーチが短く強烈な”膝蹴り”が飛んでくる可能性がある。


更にもう一つある。実際これが一番やっかいであろう。それは・・・”勝利への渇望”だ。”ムエタイ”の本場はタイ国。そして知っているだろうが、タイ国の住民はそれほど裕福でない者が多い。そしてそんな住民が一攫千金を得る希望・・・それは”ムエタイ”のリングだ。勝てば多額の賞金がもらえる。だからほとんどの選手は死に物狂いで練習し、勝とうとする。そこに甘えや同情はない・・・みんな相手を殺す気でかかってくる。


このふたつを乗り越えなければ、”ムエタイ”選手に勝つことは不可能だ。だがそれは決して容易なことではない。実際キックボクシングというのは”ムエタイ”に対抗する為に作られたという説もある程だ。これが”ムエタイ”が”最強の立ち技”といわれる所以である。











拓也《左ミドル 左ミドル 左ミドル》


拓也が持ち前の”殺気”を放ちながらミドルキックの連打で攻める。そしてそれは全て丸山の腕に当たる。


丸山「(なるほど。確かにパワーはあるしスピードもある・・・いいミドルだ。”殺気”も半端ない。デビュー戦にしてはかなり強い・・・が、避けられないスピードではない!!)」


丸山が拓也の蹴りを上体を反らして避け、その時拓也に隙が生まれる。丸山はその隙を見逃さなかった。


丸山《左フック 右ストレート 左フック》


拓也「グッ」


丸山の打撃が拓也に当たる。幸い、拓也がガードをしていたので頭には当たらなかった。しかしそれでも丸山の攻撃は効き、拓也がひるむ。


丸山「(チャンスッ)」











2分後・・・


拓也「ハァ、ハァ、ハァ・・・」


拓也は既にボロボロだった。あれから得意のミドルキックは左右ともに見切られ反撃をもらい、パンチで攻めても逆にカウンターをもらう。正直立っているのが不思議なくらいだ。


丸山「(タフだな・・・キックもかなりのものだし、こいつはいずれ強くなるだろう。でもまだ俺の相手じゃねぇ!!)」


丸山が連打で攻める。拓也は避けられず、ガードをするしか出来ない。しかし丸山の打撃はガードの上からでも効いてくる。


丸山《・・・・・・ 右ローキック》


連打の最中、丸山の右ローキックが当たった瞬間に拓也の左足がガクンッと沈んだ。






その時・・・拓也の頭の中では自分がイジメられてるイメージが上がっていた。


拓也「(なんで俺が・・・イジメめられる・・・なんで俺が・・・こんな思いをしないといけない・・・)」


丸山《左ストレート》


丸山の左ストレートがきれいにあたり、拓也のアゴが跳ね上がる。


丸山「(終わりだっ)」


丸山が後ろに下がった拓也を追いかけ、とどめを刺そうとする。






拓也「(俺を・・・苦しめるヤツ・・・俺を・・・傷つけるヤツ・・・みんな、みんなミンナミンナミンナ・・・・・・)」




”コロス”




拓也《左ミドル》


バキィッ!!


丸山「がはぁぁ!!」


丸山は右の打撃を打とうとして右手が上がったため、腹部に拓也の左ミドルを受けた。


丸山「(クソッ、油断した!だがヤツは既に虫の息のはず。一発くらいもらっても大して支障は・・・・・・・・・・・・)」


その時、丸山の目の前には・・・・・・


拓也「・・・・・・」


人の形をしてはいるが・・・


丸山「なっ・・・!?」


人ではない雰囲気を放つ”なにか”がいた。

どうも!安息香酸です!!

いや~、試合は書くのが楽しい!でもそれ以上に難しい!!

よくわからない、とかありましたらメッセージ下さい。近いうちに直しますんで^^;

では次ッ、拓也の反撃が始まります!


では次回、またお会い致しましょう!!安息香酸でしたぁ~^^

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