表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Kick !!  作者: 安息香酸
12/18

Round.12 ”デビュー戦直前”

前の話からさらに2週間後・・・


とうとう・・・デビュー戦の日がやってきた。










とはいっても、拓也は昼の12時まで終業式がある。

終業式の後に試合があるのだ。


今日の大まかな予定はこうだ。

・~12:00 終業式 

・12:30~ 計量(体重測定みたいなもの)・体調チェック

・13:00~ 対戦相手発表

・15:00~ 試合開始


試合は今回18試合あり、拓也は第9試合。丁度真ん中だ。


その拓也はというと・・・


拓也「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


すっかり緊張しきっていた・・・大丈夫なのか?


今はもう校長の話も終わり、各クラスに戻ってホームルームをする時間帯だ。

しかし担任の先生がまだ来ていないため、クラスは動物園のようににぎわっているが・・・


前田「よう、拓也く~ん。元気かい?」


そんな中、前田と数人の男子が話しかけてきた。坂本も後ろのほうにいる。


前田「今日なんかウチの体育館で格闘技の大会があるみたいじゃねぇか?拓也出てみたらどうだ?いっぱい殴られて気持ちいいんじゃねぇのかぁ?」


坂本「本物に殴られてこいよ。俺らしっかり見届けてやるからよぉ」


「ぎゃははあはははははははははは」


拓也「・・・・・・」


拓也は普段なら心の中で”殺意”を押えるので精一杯だろう。

しかし・・・今日は違った。そんな余裕もないくらい緊張していた。

だから・・・押えていたものが少し出てしまった。


拓也「・・・うっせえよ」


拓也がそういうと笑っていた連中は黙り込んだ。

いや・・・そいつらだけじゃなく、クラス全体が黙り込んで拓也に注目していた。


前田「あ?なんだよ?そんな口利いてどうなるか・・・」


前田が言い返すが・・・


拓也「黙れ。殺すぞ」


それを遮って拓也が言い返した。


その瞬間、前田は・・・いや、前田だけでなくクラス全体が恐怖に襲われた。正体不明の恐怖・・・イジメられているヤツから出た、この今までに味わったことのない感じ・・・拓也のほんの少しの”殺気”であった・・・


前田「なっ・・・」


その”殺意”を正面から向けられている前田は声が出なかった。

それは他のクラスメイトも同じだ。

彼らは今まで”弱者”だと思っていたヤツに・・・明らかな”恐怖”を抱いていた。



担任「遅れてごめ~ん、配るプリントとか資料とかが見つからなくて・・・。さ、ホームルームを・・・・・・・・・・・・どうしたの?」


担任の女教師(今年新任の23歳)がやってきてクラスの雰囲気を感じ取ったが・・・


拓也「なんでもないですよ。ホームルーム始めましょう」


担任「あ・・・そうね。よし、全員席について~」


担任がそういうと、みんな自分の席についた。

こうしてホームルームが始まった・・・










その頃、先生は既に学校についていた。今回の大会に出る拓也の先輩も一緒だ。


藤谷「先生・・・」


先生「どうした、藤谷?」


久しぶりだと思うが、拓也が始めて会った先輩、藤谷 健吾(23)だ。

彼は今回の試合に出ることになっていた。

そして彼は・・・拓也の”殺気”に押されてもやめなかった数少ない人物だ。


藤谷「タッ君・・・今回出して大丈夫なんでしょうか?その・・・相手が」


先生「確かに・・・下手な相手だと本当に”壊して”しまう。だから一応、大森会長には言っておいたが・・・どこまでの相手とぶつけてもらえるか・・・」













担任「じゃあ、ホームルームを終わります。掃除係の人はちゃんと掃除して帰って下さいね。」


担任がそういうと、みんな立って机を後に下げ始めた。みんな・・・拓也の方をチラチラ見ている。

その拓也は・・・後悔していた。


拓也「(あと少しガマンすればよかったのに・・・なんか変な感じで見られてるし・・・)」


拓也「はぁ・・・」


拓也がため息をついていたとき・・・


担任「あ、そうそう。言い忘れてたけど・・・今日体育館でキックボクシングかなんかの大会があるの、みんな知っているわよね?」


担任がいきなり言い始めた。

拓也は冷や汗をかいていた。


拓也「(ま、まさか・・・)」


担任「ウチのクラスの拓也くんが出るみたいだし、みんなで応援しに行きましょう。クラスメイトの頑張りは応援しないとね!!」


悪い予感が・・・的中してしまった・・・




どうも~安息香酸です~!!


なんか・・・なかなか試合まで進みません・・・

次くらいには始まると思うんですが・・・正直、わかりません^^;


ま、頑張って書きます!!

ではまた次回、お会いしましょう~^^

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ