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一応、囚われの聖女……なのか?

「聖女よ、監禁生活の調子はどうだ?」


 部屋の扉が開くと、そこにはいかにも恐ろしげな姿の男性が立っていた。高い背丈。頭に生えた立派な角。鋭く尖った爪。黒い髪の毛は腰まで達する長さで、瞳は血のように赤い。これは魔王様。私を捕らえた張本人で、ここ、魔王城の主だ。


「くっくっく。帰りたいと願おうが無駄だ。聖女よ、もはやそなたを祖国には帰さぬ」


 魔王様はめちゃくちゃ邪悪な笑みを浮かべる。


 だけど、

「あ、魔王様! どうもお世話になってます!」

と、私はそう言って頭を下げた。


「貴様、なぜそうもくつろいだ態度なのだ!」


 そう叫んだのは、魔王様の傍らの側近の人。薄茶色の髪は肩のところで束ねられ、黄緑色の瞳は怒りに燃えている。


「うーん、そう言われましても……」


 確かに、我ながら緊張感がまるでないのは分かる。仮にも敵の本拠地に囚われているわけだし、本当はもっと悲壮な顔をするべきなのかもしれない。だけど、これにはふかーいわけがあるのだ。


 そもそも、なぜ聖女である私が、こうして魔王城にいるのか。そして、こうもくつろいでいるのか。事の発端は、少し前にさかのぼる。

この度、以前短編として投稿した「くっくっく」の連載版を開始することとなりました。連載を始めるのは、自分の中で、今までにないほど大きな挑戦です。その決断をできたのは、短編版、そして番外編に温かい感想をお寄せくださった皆様のおかげです。この場をお借りして感謝いたします。本当にありがとうございました。 

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