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侵入する時に物音をたてる泥棒は素人だから警戒度は最低レベルで大丈夫だよ

 泥棒が入ったかと思った。


 家で家事をしていると、急に上階でなにかが落ちる音がしたのだ。疑うな、という方が難しい。


「今の音………」


 洗い物を止めて、その家の人物、チノは二階のとある部屋に視線を向ける。


「………フィアラの部屋?」


 音が聞こえたのは確かにフィアラの部屋だ。ならば、


「フィアラが帰って来たのかも!」


 レベッカならば、正直部屋に直接転移してこようが違和感は無い。その重いからチノは部屋へと向かい、


「フィアラ!」


 部屋のドアをおもいッきり開ける。

 バンッ!という音を鳴らしながらドアは開き、中の部屋の中心には意識を失い、倒れているレベッカの姿があった。


「フィアラ!?」


 元気な姿で帰ってきてるかと思っていたチノにとって、その姿は予想外だった。


「フィアラ、どうしたの!?ねぇ!」


 だが、チノが起こそうと身体を揺らしてもレベッカは目を開けようとしなかった。


「一先ず布団に………」


 だからチノはレベッカを一度布団に寝かせることにした。


「なにがあったんだろう………」


 眠った状態で家に入って来ることはない。まず眠っていれば家の壁や窓を壊すこともできないし、壊れてる形跡もない。また、転移魔法も、眠っている状態では発動することすらできないはずだ。

 起きてる状態で転移し、ここに来てすぐに眠った可能性はあるが、


「それだったらフィアラが起きない理由にはならない」


 ただの睡眠だと起きにくいことはあるかもしれない。だが、顔に水をかけても、起床の魔法を使っても起きない理由にはならない。


「誰かに、眠らされたのかな?」


 誰が?どんな理由で?レベッカは真実を知りに行ったはず。ならば、その相手に?だとしたら殺さない理由は?脈は動いている。だが、チノ程度にわかることが相手にもわからないはずがない。


「フィアラを無力化できてる時点で、私より強いことはたしか………」


 だからこそ、わからない。相手が、殺さずに無力化した理由が。

 相手となにかいざこざがあったことは確実。その証拠にレベッカの身体にはところどころ傷がついている。


「誰が………」


 その疑問に答える前に、誰かが玄関のドアをノックしている音がチノの耳に入ってきた。


「は〜い」


 チノは一先ずレベッカを置いて、玄関に向かい、ドアを開ける。


「はい。どちら様でしょうか?」


 チノが若干の警戒と共にドアを開けると、そこには


「こんにちは、かしら?ここにレベッカ、いるでしょ?」


 ルルアリア・ルーズが立っていた。

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