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泣いて、泣き喚いて、泣き止んだから

前回のあらすじ


レベッカ「うわぁぁぁぁぁん!!」

 散々泣いて、喚いて、弱音も吐いた。だから、


「泣くのは、終わり………」


 涙を拭いながら言う。

 自分の境遇を憂いてもしょうがない。先のことを考えなければ。


 最初こそ、もう死にたいと思っていた。だが、


「折角、アイトに残してもらった命だもん」


 無駄にはさせない。

 だが、どうすればいい?レベッカに手を差し伸べてくれる人なんてもういない。


「でも、その前に考えなくちゃいけないことがある」


 何故、アイトが死んだのか、だ。

 前日までは何事もなかったはずだ。


「死ぬような、予兆もなかった、よね」


 思い返しても、そんな気配はなかった。そもそも、アイトならば呪いにかけられても気付いたし、発動しても無効化できたはずだ。


 つまり、それができない理由があった。

 呪いに気づかないほど憔悴していた?何故?


「なにか、原因が………」


 記憶を更に過去へと遡ってみる。

 遡って………


「………あっ」


 手紙だ。

 アイトが話してくれた呪いの手紙。

 赤い文字で宛先が書かれており、内容も赤い文字で『救世主』と書かれていただけの、手紙。


「厄災が、降りかかるって………」


 ならば、アイトが死ぬ事が厄災なのだろうか。

 確かに、この上ない不幸だ。アイトも、この手紙のことを考慮して、予め周りに少ないが信用を築いてくれていたのだろう。


 まぁ、それを帳消しにするレベルの不幸が降り立ったのだが。


「呪いの効果は様々………」


 恋人と別れたり、お気に入りの食器が割れたり、家族が少し大袈裟に怪我したり………


 そしてレベッカは、恋人が死んだ。

 まるで、アイトの死が、その程度の不幸と同程度だと言わんばかりに。


「巫山戯るな………」


 レベッカの身体から怒気が溢れ出す。


 恋人と別れるのと、食器が割れるのと、家族が怪我するのと、アイトの死は同程度だと、手紙の送り主は言うのだ。


 レベッカにとって、唯一無二の恋人の死が、だ。


 レベッカの瞳がどす黒く濁っていくのがわかる。


 だが、それがどうした。そんなもの、今のレベッカにとっては、何も気にするものでは無い。


「徹底的に、やらなきゃ………」


 いつも優しいアイトも言っていた。

 中途半端な敵に情けをかけても無駄だと。やるなら徹底的にだ。


 これをやっても、意味が無いとわかっている。レベッカの心が少し晴れるかもしれないだけで、状況は何も変わらないと。

 だけど、


「手紙の送り主を探し出して、絶対に殺す」


 その殺意を抱いたまま、レベッカは未だ雨が降り続ける森の中に歩き出した。

Q.闇堕ちしちゃったね

A.まあ、問題ないでしょう


Q.どうやって探すの?

A.そりゃまあ、自力で

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