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家族に疎まれて、醜穢令嬢として名を馳せましたが、信用出来る執事がいるので大丈夫です  作者: 花野拓海
二章 しかし、概して人々が運命と呼ぶものは、大半が自分の愚行にすぎない。
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日本人って、本当の自分の意思で決めることって少ないよね。集団心理にみんな騙されてさ

前回のあらすじ


レベッカ「ホラーな噂だね」


アイト「なにがあるのか分かりませんから」

 ナイルに言われた言葉が、レベッカの頭の中を駆け巡る。


「話し合えって………」


 無理に決まってる。

 あの姉が、兄が、父が。レベッカの言うことを聞いてくれる筈がない。


「せめて、この恩恵(ギフト)がなければ………」


 いや、そもそも恩恵(ギフト)がなければ、もっと構ってくれただろう。仲良くなれただろう。

 そんなIFを考えてしまう。


「また、ため息を吐いて。考え事ですか?」


 時刻は既に夜になっており、外は真っ暗になっている。

 レベッカの部屋に夕食を持ってきたアイトを見ながら「ちょっとね」と返事を返す。


「ねぇ、アイト」


 レベッカはまるで世間話をするかのように話し始める。


「ルルアリア姉様って、私の話し聞いてくれると思う?」


 唐突なその質問に、アイトも驚いていたが、少しだけ考えると


「無理、でしょうね。今のルルアリア様が大人しくレベッカの話しを聞くとは思えません」


 断言した。


「やっぱり、そうだよね」


 運ばれた夕食を食べながらレベッカは諦めようとする。


「そもそも、レベッカはなぜ、話そうと?」


 普段のレベッカなら絶対に考えないことに、アイトは疑問を覚える。


「実は、ナイルさんにさ、一度話し合ってみれば?って言われて………」


「ナイル………フーラ家の、ですか」


 さすが情報通のアイト。ナイルのことも知っているなとレベッカは感心した。


「そう。この前の社交界でね?ナイルさんと私とルルアリア姉様の3人で話す機会があったんだけど、その時に」


「話し合え、と。確かにナイル・フーラはお節介だと聞いたことがありますね」


 だが、悪い人物には見えなかったので、レベッカの中でのナイルの印象は悪くない。


「話し合った方が、いいのかなぁ………」


 いくら無理だとしても、行動を起こさなければ何も変わらない。だから動くべきかレベッカは考えてみたのだが。


「別に、今無理に行動しなくとも宜しいかと思いますけどね」


 アイトの台詞で、その思考を中断した。


「………話し合うなってこと?」


「違います。今のレベッカは自分の意思ではなく、ナイル・フーラの意思によってルルアリア様との会話に臨もうとしています」


 だから止めたと。アイトは言う。


「話すのであれば、もっと別の機会に。レベッカが本当に話したいと思える時に話せばいいと思います」


 そう言うと、アイトはレベッカが食べ終えた夕食の食器を持って部屋を出ていった。


 そんなアイトの後ろ姿を見送りながら、レベッカはベッドに倒れる。


「やっぱり、私ってダメだなぁ………」


 今回も、結局アイトを頼ってしまった。


「私の意思、か………」


 レベッカはいつの間にか、ナイルに操られてしまっていたのだろうか。

 もちろん、ナイルにその意思がなくとも、結果的にはそうなってしまうところであった。


「考えても、無駄かな」


 とりあえずわかることは、今ルルアリアとレベッカは話し合うべきでないということ。

 それに、


「話し合うにしても、なにを話せばいいのかわかんないしね」


 そう言ってベッドにダイブすると、アイトが帰ってくるのを待つことにした。


「はやく、帰って来ないかなぁ。アイト………」


 もう、レベッカはアイト抜きでは生きていけないとすら思っている。

 そんな時、コンコン、と。ノックの音が聞こえた。


「?誰だろう」


 レベッカの部屋の扉ならば、基本的に使用人達はレベッカの意思を無視して上がり込んでくるのでノックはしない。故に、ノックするのはアイトくらいだ。

 そのアイトもノックをして、一声言ってから入ってくる。

 ならば、誰がノックしたのだろう。

 いや、そもそもこのノックは本当に扉からしたのだろうか………


「ま、まさか………」


 震えた声でレベッカは窓を見る。

 その窓をしっかりと見て、


「ひぃ」


 喉の中で、小さく悲鳴をあげた。

 声を抑えることに成功したのは、最早奇跡と言えるだろう。

 落ち着いて窓に近づいたレベッカは、それが見間違えではなかったとこに、恐怖を感じながら窓を開けて、それをとる。


 窓の外側にあった、赤色の文字が書かれた手紙をとった。

Q.で、いつ話し合うの?

A.もっと先


Q.ナイルにレベッカ達を騙そうって言う思惑は?

A.ないよ〜


Q.届いちゃったね

A.そうだね


ここまで読んでくださいり、ありがとうございます!

是非とも評価や感想をよろしくお願いします

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