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いくら希望が舞い降りようが、無理なことっていくらでもあるよね

前回のあらすじ


レベッカ「ステラを助けて!」


アイト「お嬢様。脱走はダメですよ?」


今日も今日とて更新更新

「アイトぉ」


 レベッカは、ステラの顔を抱きながら、泣き声でアイトの名前を呼ぶ。


「辛かったですね、お嬢様………」


 アイトは優しくレベッカに寄り添い、そんな2人を、新手の魔獣が襲いかかろうとする。

 アイトと相変わらずレベッカの頭を撫でていて、レベッカはステラの首を落とさないようにしながら、アイトに寄り添っている。


 第三者から見ると、絶体絶命の場面。だがアイトは、見向きもせずに腕を振るうだけでその魔獣を両断した。

 いや、実際には気配は感じ取っていたし、手に持っていた剣で魔獣を両断しただけの話し。


 だが、それを軽々しく行えるのがアイトという執事である。


「大丈夫ですよ、お嬢様。僕が、必ず守りますから」


 アイトはそう言いながら、剣を腰にぶら下げていた鞘に直し、手に風球を生成する。


 魔獣は、あと2体街に侵入していて、殺された仲間の様子を見に、アイトとレベッカの元に向かっている。


 2体がくっついた。その瞬間を狙って、アイトは風球を飛ばす。


 風球は、2体の魔獣の間まで飛んでいき、爆発した。

 風の斬撃により、魔獣は全身をズタズタに斬り裂かれて絶命した。


「お嬢様………」


 魔獣の処理を終えたアイトは、未だに地面に座り込んでいるレベッカの元まで歩み寄った。


 レベッカは、まだステラの頭を抱いている。


「アイトぉ………ステラが、ステラがぁ」


 レベッカのその言葉で、アイトは始めて、その頭が誰のものかを理解した。

 別に、アイトがステラに興味がなかったわけではない。ただ、顔が血に染まっていて、判別がつかなかっただけ。


「すみません、お嬢様」


 アイトは急いでステラの顔に手を当てて、治癒魔法を実行する。

 魂魄魔法を用いり、蘇生を試みるも、


「すみません、お嬢様………」


 アイトのその言葉で、レベッカは全てを理解した。


「僕の力が及ばず、大切な友人を………」


 アイトは、レベッカがステラと仲良くしていたことも、友達になれたことに歓喜していたことも知っていた。だから、本気で蘇生しようとして、ダメだったのだ。


 ステラの魂は、もうどこにもない。時間をかければ治癒魔法で動体は生やせる。魂魄魔法で人工的な魂を作って、ステラをゴーレムにすることもできる。

 だが、人間を素材としたゴーレムの製作は法律で禁止されているし、そもそもレベッカが納得しないだろう。


 一方、レベッカは殺人事件、街の炎上、ステラが殺人犯だった事実、ステラの死などのことが合わさり、ついに


「きゅぅ」


 疲労もあって、その場で気絶してしまった。


「おやすみなさい、お嬢様。あとは全部、なんとかしますから………」


 アイトの、そんな台詞を聴きながら、レベッカの意識は闇の中に沈んでいった。

Q.魔獣って群れるの?

A.個体による。今回のはグループだね。どちらかというと


Q.アイトって蘇生できるの?

A.肉体に魂が残ってたらできる。顔に魂は基本的に残らないっていう理由もあった


Q.なんで前回でアイトはステラの身体も取り出さなかったの?

A.タイミングが悪かった。頭が食堂通るの遅かったみたいに、身体も遅かった。その影響で、アイトが首切った時に一緒に真っ二つになってた。………グロイね


大切な友人を失ったレベッカ。次回、レベッカの精神はどうなるのか。お楽しみください


レベッカの今後が気になる人も、気にならない人も、ブックマークや評価、感想も頂けると嬉しいです

作者のやる気にも繋がりますので

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