高校とかの修学旅行でさ、男女が集まって楽しそうにわいわいする描写とかあるじゃん?あれってさ、どうやってしてるの?
前回のあらすじ
ステラ「私は、大丈夫だよ!」
レベッカ「なんで、殺人なんてするんだろうね?」
アイト「理由があるんじゃね?知らんけど」
では、本編どうぞ!
※今更だけど、あらすじはある程度あってるだけで、実際の流れは全然わからない感じです
殺人事件が起こり、ステラに会いに行った日からまた一週間経過した。
その一週間の間、レベッカは隙を見ては何度も屋敷から脱走し、ステラに会いに行っていた。
屋敷の使用人たちの中には、勤務中にも関わらず、用事もないのにレベッカの元を訪れては、理不尽な暴行を与えていたものだが、殺人犯が見つからないこともあり、殆ど誰も訪れなかったと言ってもいいだろう。
まぁ、その分朝食も昼食も夕食も持ってくるものは誰もおらず、レベッカのご飯はアイトが持ってきてくれたものだけになった。最も、持ってきてくれてもどうせレベッカの体にぶちまけるので、ぶっちゃけ変わらなかったのだが。
使用人たちがレベッカの部屋を訪れない。その恩恵によりレベッカは部屋を飛び出し、街に出かけることが可能だったのだ。
もちろん、父であるヴァインヒルトにバレると半殺しにされる案件だが、アイトはヴァインヒルトにこのことを報告していないし、レベッカもそう簡単にバレるようには脱出していない。
「今日は、少しだけ平和だったね」
時刻は夜。レベッカはベッドから見える外の景色を見ながら呟いた。
「はい。今日は殺人事件がなくてよかったです」
実はこの殺人事件。実にいやらしく、毎日発生しているわけではなかったのだ。
それでも、兵士たちは警戒を怠らない。
「お嬢様も勝手に抜け出さない日でよかったですよ」
アイトの言葉を聞いても、レベッカは動揺しなかった。
「少しくらい、動揺しないのですか?」
「しないよ?だってアイトだもの。アイトに隠し事しても無駄だってことくらい、わかってるから」
昔から、レベッカはアイトに隠し事ができなかった。いつもすぐに見破られてしまう。
「お友達が心配な気持ちはわかりますが、程々にしてくださいね」
アイトは優しく注意だけに留めると、部屋から出てしまった。
「やっぱり、アイトは優しいね………」
アイトは、全てわかって黙っててくれているのだ。
アイトが執事だから、捜査に積極的に関わろうとしないだけで、本気で捜索すれば、殺人犯くらいアイトならば見つけることができるだろう。
レベッカは無意識にそれほどまでにアイトのことを信じていた。
「ステラ………」
中々眠りにつくことが出来ずに静かにベッドに横たわる。
「大丈夫かな………?」
レベッカにとって、ステラは人生で初めてできた友人だ。絶対に守ると、そう心に決めながらチラリと窓の外を見た。見て、しまった。
「………え?」
窓の外に映る街は、美しい紅色に染まっていた。
Q.この殺人犯ってさ、もしかしてヘタレ?
A.慎重なんです。今死ぬ訳にはいかないのでね
Q.使用人ってさ、レベッカの食事、持っていかない時ってどうしてるの?
A.そもそも、使用人が持っていく時ってさ、レベッカの食事が用意してる時だけなのよ。だから、料理人が作らないとそもそも持っていく人がいない。料理ができてたら仕事なので持っていかなくちゃダメ
Q.レベッカって、隠し事下手なの?
A.違うよ?レベッカが下手なんじゃなくて、アイトが見破るのが上手いの
本日の更新はここまで!
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