表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貴族はおしまい   作者: 電殿公社
1/1

黄金時代編

 実業家の父親と財団の母親の間に生まれた私は貴族である。高校を卒業して親の事業を継ぎ、もう20年は経った。様々な物品を売却したが、事業は続いている。


 現状、建物の耐震工事に金が要る。今すぐやりたいが、利益が伸び悩んでいる。まあなんとかなるだろう、私の実力で20年続けられたのだ。


 息子二人の育成には力を入れた。有名高校に進学させ、上位の大学に入れさせてやった。跡継ぎの用意は十分だ、もう放置でいいだろう、金の無駄だ。




 気掛かりなのは弟のことだ。あのアニメを見るばかりでバカの引きこもりは、地方の事業と土地だけを与えられた。無能のやる経営だ、事業を潰して逃げ帰ってくるだろう。

 もし帰ってきたら、屋根裏にでも住ませて、掃除員として雇ってやるつもりだ。幹部に加えたとしても、あの頭では邪魔なだけだ。



 さて、会食の準備をしよう。創業10周年の経営物語を聞きに、記者が来ているはずだ。日本の貴族として、真摯に応対してやるか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ