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負け組な私が人生を何とかしようとしてみた。

作者: 竹下千代

自己啓発本を買いあさったことがあります。まあまあ面白いですよ。

フィクションです。

我が輩は阿呆である。残念ながら豪華絢爛な名前がある。


我が輩の名前は、二階堂桜である。


見よ、「二階堂」なんて、思わず深窓の令嬢を想像してしまうではないか。


おまけに、下の名前が「桜」だなんて、もうやめてくれと言いたくなる。


なぜなら、私は食べることが大好きな、デブでブスだからである。



高校にはいかず、一ヶ月ほど祖父母の家に逃げ込んだ。祖母は私を歓待してくれ、


私は喜んで家の手伝いをした。その結果、田舎料理に詳しくなった。


一ヶ月後に、父が迎えに来た。私はさらに太ったと言われた。それはそうであろう。


家の手伝い以外は、テレビを見ながら祖母が無限供給してくれる茶菓子を食べていたからである。


結果、ますます学校に行きたくなくなった。


行きたくなかったので、水商売に手を出してみた。


街には様々な水商売の店があり、私はガールズバーから当たってみた。


無鉄砲が私の取り柄である。


結果、玉砕した。


やはり、デブにブスでは、キラキラ系は無理であった。


面接からの帰りに、大食いチャレンジのチラシが目に入った。


食事が食べられる上に、完食すれば3万円である。


私は、豚骨スープの匂いが漂うラーメン屋に入ってみた。



無理であった。チャーシューが多すぎたのである。いくら肉と親睦を深めている私でも、


20枚は食べきれなかった。


結果、1日の終わりには、所持金がバス代しかなかった。


なぜ、私には運がないのか。やせれば人生は好転するのか。


私は本を1時間立ち読みし、家路についた。


この20年後、私は中学校の時の同級生と再会し、体型について暴言を吐かれ、痩せることを決意し、日夜筋トレに励んだ結果、ダイエットに成功した。


後日、私はその同窓生に再会し、なぜか告白され、彼氏ができた。


明日は信じてみるものである。20年後なら、なおさらだ。


すべての人に平等な明日を。




<完>

数十年後にいいことがあるとしても、待てないときがありますよね。誰かタイムマシン持ってきてください・・・・・・。

お読みいただきありがとうございました。

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