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精神力+想像力=魔法創成  作者: 耕一
最終章:耕一編
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第6話~発展~

昨日の夜にメーセの都がある島に着いた。

念のため気配感知で地下に魔族が多数いる事は

確認済みだからメーセの都がある島である事は

間違いない。


「指名手配されているからこのまま入る訳には

 行かないよな。」

「変装しますか?」

「それは変装が取れてばれるのが落ちだからね。

 何か違う手段を考えたいな。」

「囮を立ててその隙にとかかのぉ。」

「では私が囮になります。」

「それはもっと駄目だね。

 はるかをそんな危険な目に会わせる訳には

 行かないよ。

 もちろん龍姫もね。」

「他には思い付かんのぉ。」

「そうですね・・・。」


やっぱり無難に変装が良いのかな?

でもなぁ・・・。

あっ、そうだ。


「魔法で透明になれないかな?」

「透明に?聞いた事がありませんね。」


無理か・・・。

いや、待てよ。

確か『ジョジョ○奇妙な冒険 第2部』のワムウが

水蒸気で光を屈折させて透明になっていたよな。


「ステルス!!

 どうだい?

 俺の姿は見えなくなったかな?」

「はい。見えなくなりました。」

「じゃあ、2人にもステルス!!」

「見えなくなりましたけど・・・。」

「これじゃあ誰も見えんから、

 行動を共にするのは難しいのぉ。」

「確かに・・・。

 いったん解除して、2人共俺の傍に来て。」

「これでよろしいですか?」

「うん。全員を包む様な感じで、ステルス!!

 これなら大丈夫だね。」

「ただ気配感知では見つかってしまうかも

 知れません。」

「気配を消す事は出来るのかい?」

「常人に気付かれない様にするのは可能です。

 転がっている石の様に意識しなければ

 まず気付かれる事はありません。

 しかし気配感知が出来る者であれば、

 気配がなくとも人の形が動いているのですから

 必ず気付かれます。」


能力的には気配感知の方が上という事か。

メーセの都はともかく、

メーセの城は気配感知している奴がいても

おかしくないよな。

ましてや国が隠している地下なんて

警戒してない方が不自然だな。

とりあえず少しでも入って状況を見れれば

対策の取りようもあるんだけど・・・。

そういえば・・・


「ホミンが使っていた意識だけを切り離す魔法って

 俺にも出来るかな?」

「あれはかなり特殊な血統魔法のため、

 コウイチ様でも無理だと思います。」

「そっか・・・。残念だけど仕方がない。

 様子見がてらまずは、

 メーセの都を見学と行くか。」

「はい。」


少し歩くと街道に出た。

綺麗に整備されているね。

大きな馬車とか通りそうだよ。


「メーセの都の方角から何か来ます。」


思った傍から馬車が来たのかな?


「あれも見た事がないのぉ。」

「帆の無い船と同じ感じでしょうか?」

「プレジャーボート?

 そんな訳・・・車ですね。」


車が何故この世界に!?

まさか本当にエンジンを発明したのか?


「コウイチ様。

 逆からは更に変わった形の乗り物が来ます。」

「・・・バイクだねぇ。」


天才発明家がいると考えた方が良いかな?

いや、待てよ。

確かホミンが、魔族がいないおかげで

発展しているって言ってたよな。

それに奴隷として捕まっている魔族。

・・・何か思い付きそうなんだけど。


「あのバイクとか言う乗り物。

 中心の水晶から何か出ているのぉ。」


水晶・・・メーセを集める水晶・・・。

精神力を水晶に入れられるとしたら・・・。

まさか魔族から無理矢理精神力を抽出して

水晶に入れている!?

発展している本当の理由はそれか!?


「コウイチ様?」

「・・・はるか。

 魔族から無理矢理精神力を抽出する事は

 可能なのかい?」

「出来ますが・・・まさか!?」

「魔族を捕まえている理由はそれかも知れない。」

「そんな・・・。」

「精神力を無理矢理抽出するのは地獄の苦しみと

 聞いた事があるのぉ。」


・・・一体いつからこんな事をしているんだ?

1年・・・10年・・・100年。

魔族の寿命は長い分、

もっと長い年月を過ごしている者も

いるかも知れない。


「メーセの都に向かおう。」

「全てはそこからじゃな。」

「必ず助け出します。」


途中車やバイクとすれ違いながらメーセの都に

着いた。

50メートルありそうな壁の上には、

大砲の様なものが付いている。

あれも魔族の精神力をエネルギーとしているのなら

鉄の玉ではなく、魔法が放たれるんだろう。

町の様子は外からだと見えない。

あの巨大な門が唯一の入り口か。

いや、船があるのだから、

裏側には港もあるかも知れないな。


「他の町と違って門番が立っているだけだね。

 魔物かどうかの見極めは

 門自体がやっているのかも。」

「通らない方が良さそうじゃのぉ。」

「壁を乗り越えて行きましょう。」


壁の上には兵士がいた。

見張りといった所かね。

暇なのかあくびをしている。

敵に襲われる事は少ないんだろう。

町の中央には大きなお城がある。

あれがメーセ城だね。

ノイシュヴァンシュタイン城みたいな形だけど、

城を囲むようにある建物は要塞の様だ。

そして更に分厚い城壁に囲まれている。

攻め込むのはかなり難しそうな城だね。

そんな城を横目に町に降りた。


「コウイチ様、壁に・・・。」

「・・・これは俺か?」


凶悪そうな人相の絵が

あちらこちらに張られている。

賞金1,000,000リノスね・・・。

勇者達を拉致・殺害の指名手配にしては

安い気もするが、

指名手配されている立場の人間から見ると

気分が良いものではないね。

それに悪戯書きされているのを見ると、

どの世界でも人間のやる事は一緒なんだと

実感するよ。

ちょっと悲しいけど・・・。

しかしずいぶんと綺麗な絵だね。

写真並みだよ。


「少し歩こうか。」

「はい。」

「うるさい町だのぉ。」


人が多いというのもあるが、

上をみるとスピーカーが付いた電灯がある。

そこから音楽が流れている様だ。

興味がなければただの雑音に過ぎないからね。

あれ?急に音楽が止まったぞ?


「緊急放送、緊急放送、

 指名手配犯・コウイチがメーセの都付近に

 潜伏している可能性がある。

 国民は直ちに自宅へ帰還し、

 兵士は付近を警戒して回れ。

 繰り返す・・・」

「コウイチ様。」

「こんなに早くばれるとはね。」

「じゃが、今いる位置が分かった訳では

 ない様じゃのぉ。」

「あの船の奴らが帰ってこれるとは思えないから

 もしかして無線があったりしたのかな?」

「無線?」

「声を遠くに届ける感じかな?」

「テレパシーでしょうか?」

「そうだね。」

「・・・魔族の精神力を使えば、

 ほんの少しなら出来るかも知れません。」

「そうか・・・。」


何にしても面倒な事になってきたよ。

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