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精神力+想像力=魔法創成  作者: 耕一
最終章:耕一編
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第4話~女性の本性~

美味しい料理に心地よい音楽。

音楽に合わせて踊る人魚達。

気分は正に竜宮城だね。

となるとこの後出てくるのは玉手箱か?


「こちらの箱もどうぞ。」

「・・・玉手箱?」

「玉手箱?

 これはデザートが入った箱で

 名前は特にありません」

「・・・そうだよね。」


タイミング良すぎだよ。

しかし何でまたこんなに歓待されているんだろう?

食べ物に毒が入っているのかと思っていたけど、

そんな事も無いみたいだし。

竜宮城みたいに時の流れが早くなってたら困るけど

さすがにそれはないと思うしね。


「どうされました?」

「あっ、いや、凄い歓迎ぶりに

 ちょっと戸惑っているだけです。」

「私達もこんな事は初めてなので、

 ちょっと大袈裟になっているかも

 知れませんね。」


歓迎しているのは間違い無さそうだけど、

何か気になるんだよね。

俺が疑い深いだけかな?

龍姫なんか心底楽しんでるしね。


「そろそろお開きにしましょう。

 もう暗くなってきましたし。

 寝床の用意をしますね。」

「いや、俺達はもう行きますよ。」

「いけません!夜の海は危険です。

 私達人魚でも夜の海は避けるのですよ?

 地上人であるあなた方じゃ

 この夜の海を越えるなんて無理です!!」


何というか鬼気迫る感じだね。

地球でも夜の海は危険って聞いた事があるし

ここは素直に受け入れるか。


「分かりました。でも良いのですか?

 こんな歓迎をしてくれた上に

 泊めてくれるなんて。」

「気にしないで下さい。

 部屋も一杯余っていますので。」


上手くいきすぎていると、

どうも嫌な感じになるのも俺の性格のせいか。


「では、こちらへどうぞ。

 女性陣はあちらへ。」

「えっ、別なの?」

「はい。人魚の里の決まり事ですので。」

「2人も別々なのかい?」

「2人は一緒です。」


・・・胡散臭さが出てきたな。

とはいえ、はるかと龍姫が一緒なら

狙いは俺の可能性が高いから少し安心だな。

万が一はるか達を狙ったとしても

2人入れば何とかなるだろうし。


「コウイチ様・・・。」

「大丈夫だよ。エアーアーマー×2」


心配そうなはるかの頭をポンポンと叩きながらも、

念のため空気の確保しておく俺。

これで1日くらいは持つはずだ。


「おやすみ、はるか、龍姫。」

「おやすみなさい、コウイチ様。」

「おやすみ、コウイチ。」


メレスに連れられ長い廊下を歩く。

結構離れているとはいえ、

はるかと龍姫を感知出来る範囲だ。

もっとも俺の感知能力だと

もうそろそろ範囲外だけど。

もう少し慣れないとね。


「この部屋です。どうぞ、お入り下さい。」


案内された部屋はかなり広い。

その中央にあるベッドもキングサイズよりも

大きそうなベッドだ。

ソファと同じで海藻で出来ている様だが、

こちらはフカフカする。

寝心地はかなり良さそうだ。

大きい窓が沢山あるのは人魚の里の特徴なのかな?

窓はないから出入り自由なのが微妙だけど。


「それではおやすみなさいませ、コウイチさん。」

「おやすみ、メレスさん。」


色々と気になる点はあるけど、とりあえず寝るか。


-----------------------


・・・誰か部屋に入って来たな。

やっぱり罠だったという事か。

せっかく気持ち良く寝てたのに、残念だよ。

でも狙いが俺で良かったかな?

ん?窓からも侵入して来ている?

というか凄い人数でこの部屋を囲んでるな。


「あら、起きてしまったのですね。」


この声はメレスだな。


「今明るくしますね。」

「こんな時間に・・・!?」


目の前にいるのはメレスだ。

その回りにも人魚が沢山いる。

しかしなぜか髪の毛で隠れていた部分が

見えている。

もちろん全員。


「実は1つ心配な事があり、

 様子を見に来たのです。」

「心配事?」

「夕食に食べた料理ですが、男性の人魚が食べると

 下半身が元気になってしまう事を

 うっかり忘れていたのです。」


本当にうっかりか!?


「人間の男性には効かないかも知れないのですが、

 念のため様子を見に来たら

 ・・・効いている様ですね。」


物凄く効いてるよ!!


「これは私達のミスです。仕方がありません。

 鎮まるまで責任を持って全員で

 お相手させて頂きますね。」


狙いはそれか!!

絶対確信犯だ!!


「さあ、皆さん。彼を優しく静めるのです。」

「待って・・・体が動かない!?」

「下半身にエネルギーを全て取られている

 影響でしょう。

 全て私達にお任せを。」


後ろから人魚に支えられて体を起こされた。

身体中に柔らかい感触が当たり、

ますます元気になってしまうよ。


「まずは長である私がいただ・・・

 鎮めさせますね。」


本音が漏れてるじゃないか!!


「これはコウイチさんのためなんです。

 でも存分に楽しんで下さいね。」


そう、これは俺のため。

仕方がない・・・って訳にいくか!!


「コウイチ様!大丈夫ですか!?」


螺旋状の水流が扉を吹き飛ばし、はるかが現れた。


「おや?お楽しみ中じゃったかのぉ?」


いらん事を言いながら龍姫が現れた。


「良い所で邪魔を!!

 みんな、やっておしまい!!」


人魚達が筋肉隆々になって

一斉にはるか達に襲い掛かった。


「さあ、コウイチさん。

 あちらは放っておいて楽しみましょう。」

「妾を差し置いて先に楽しもうとはのぉ。」

「コウイチ様は渡しません。」

「な!?一瞬で全員片付けたの!?」

「これで終いじゃ!!」

「コウイチ様から離れなさい!!」


2人の拳がメレスの腹に突き刺さり、

吹き飛ばされた。


「コウイチ様、ご無事でしたか?」

「2人共、人魚は全員殺してしまったのかい?」

「気絶させただけです。」


それなら良かった。

こんな事で殺してしまったら、

いくらなんでも酷すぎるからね。


「どうやら凄く無事の様じゃのぉ。」


下半身を見ながら言う龍姫。


「こ・これは人魚達のせいで!!」


慌てて説明する俺。


「それはつご・・・不味いのぉ。」


今「都合が良い」と言い掛けたよね?


「コウイチ様、私が鎮めます。」

「待て、はるか。

 人魚達全員を相手に出来る程の代物だぞ?

 お主1人では無理じゃ。」

「私の体なんて構いません。」

「駄目じゃ。それで悲しむのはコウイチじゃ。」

「しかし・・・。」

「ここは妾も協力しよう。

 はるかとて人魚なんかよりも

 仲間の妾の方が良かろう?」

「そう・・・ですね。」

「ぐずぐずしていてもコウイチが辛いだけじゃ。」

「分かりました。コウイチ様、今鎮めますね。」

「これはコウイチのためじゃからのぉ。

 じゃが、コウイチは存分に堪能すると良いぞ。」


台詞がメレスと同じですよ!?


-----------------------


「気持ちの良い朝じゃのぉ。」

「コウイチ様、行きましょう♪」


艶々の輝く肌のはるかと龍姫。

全身干からびている俺。

もう2度と人魚の食事は食べない様にしよう。

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