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精神力+想像力=魔法創成  作者: 耕一
第2章:メディーナ編
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第8話~狼とゴリラ~

錬金術。

真っ先に思い浮かぶのが『鋼○錬金術師』だ。

この漫画は武器や人体錬成がメインだが、この世界では他にも出来る錬成がある。

それをこの町で知る事が出来た。


保存食に飽きてきた俺はこれから旅をするにあたって、鳥の唐揚げが出来るように材料を買っておくきたくなった。

しかし致命的な事に醤油だけはこの町の秘密だからと分けて貰えなかった。

そこで大豆・小麦・麹・塩・水と材料を言い当てると顔が青くなり、材料を知っているなら自分で錬成すれば良いのではという話になった訳だ。


魔法と違い錬成では材料とメーセを融合するイメージで作るため、属性という概念は存在しない。

という訳で早速作ったのがこの醤油。

熟成まですっ飛ばせるのが良い所だ。

更にカルピスと同様に水属性だろうとイメージし、醤油を魔法で生み出すことも成功した。

これでこの先、醤油に困る事は無くなった。


気を良くした俺はジャガイモから片栗粉を錬成し、トウモロコシからコーンスターチを錬成。

そして米・・・正確には米糠から米油を錬成し最高の材料を手に入れた訳だ。

ちなみに油は魔法で生み出せなかった。

水と油は交わらないって言うしね。


残りの生姜・ニンニク・料理酒は別途買い、鳥は現地調達する事で新鮮な材料が手に入る。

そして調理器具に油用の鍋と飯ごうと包丁を購入し準備万端。

有意義な町だったよ。


さて、今はダメンズ盗賊団のアジトに向かう途中だけど、正確な位置がわからないので一旦北西の町へ情報収集に向かっている。

おっ、見えてきたな。


「ダメンズ盗賊団?ダメンズかどうか忘れたが盗賊団の話なら少し前に北の方で噂があったよ。

 確か死体が沢山転がってたとか。」

「手に紋章みたいのはありませんでしたか?」

「そこまでは聞いてないな。急げばまだ転がってるかもしれんよ。」

「わかりました。ありがとうございます。」


北に向かうと盗賊団が転がっていた。

この手の紋章、間違いないな。

死体の数が少ない所を見ると、片付けたのか食われたのかという所だな。

森の方に引きずられた後がある。

・・・どうやら後者の様だ。

狼が森から出てきたぞ。

ちょっと前に会ったワーウルフとは違い、四足歩行の普通の哺乳類に見えるな。

魔物ではないなら戦いたくないけど、どうみても殺る気満々。

どうやって見分けるんだろう?

そうだ!!


「コシヒカリ、狼が魔物なら立って、違うなら座って。」


・・・立ち上がったという事は魔物だな。

ならば戦うとしますか。


「ガァァーー!!」


狼が飛び掛かって来たがさほど早くない。

華麗に交わしそのまま腹を斬る。

一撃で倒したぞ。

最近は斬れない魔物ばっかりだったから一安心だ。

残りは1・2・3・・・15匹だな。


「「ガァァーー!!」」


2体同時に飛び掛かって来たが、こちらは双剣。

同時に斬り倒した。

俺も成長しているな。

まだまだぎこちないとはいえ2本同時に振れるようになってきたしね。

さて、今度はこっちから仕掛けよう。

まずは狼の正面にロケットブースターで近づき、1匹撃破!

そのまま横にロケットブースターで向かって2匹同時に倒したぞ!

なかなか上手く行ったな。

ダッシュ攻撃みたいになるから良い感じだ。

でも直線でしか動けないのは厳しいね。

格上相手だと通用しないかも。


残りは9匹。

うん?俺の回りを囲み始めた?

なるほど。一気に飛び掛かるつもりだな。

来る!!


「ロケットブースター!!」


上に上手く交わせたぞ。

そのまま上から降り下ろして、左右で1匹ずつ仕留める!!

お次は外側の2匹を両手を広げて斬り、一旦下がる!!

これで後は5匹。

あっ、逃げ出した。

これで戦闘終了か。

・・・と思ったら今度はゴリラか。

3メートル程ありそうだ。

尻尾が3つに分かれている珍しいゴリラだけど、こいつも魔物なのかな?


「コシヒカリ・・・立ったな。」


こちらの意図を汲み取り、言う前に反応するコシヒカリは、かなり賢いね。

さて、まずは・・・!?

早いパンチをしてきたけど、何とかジャンプで交わせたぞ。

地面に叩きつけた拳の音から、力もかなり強いのがわかるな。

尻尾で攻撃!?これは避けれない。

剣で何とか受けたけど、そのまま吹き飛ばされて地面まで叩き落とされてしまった。

一旦仕切り直しだ。


「忍法・霧隠れの術!!」


よし!今のうちに起きて距離を・・・

また尻尾攻撃!?見えないはずなのに、何でこんなに正確に当てられるんだ!?

このままじゃ不味い。

上空へ逃げて


「ロケットブースター!!」


ジャンプで追ってきた!?

既に両手を振りかぶってる。


「いかづち!!」

「グギャーー!!」


危なかった・・・。

今度こそ仕切り直しだ。

左からの尻尾攻撃はライトニングフェザーソードで斬り、一瞬動きが止まった所でゴリラの左足を斬り抜ける!!

よし!こいつは斬れるぞ。

口から火の玉!?


「アイスボール!!」


相殺・・・ではなく、ちょっと強かった様だ。

小さくなったアイスボールはゴリラの口の中に入って行き、そのまま食べられてしまった。

アイスボールって食べれるんだね。

かき氷にでもしたら美味しいかな?

それにしても何も唱えていないのに魔法が使えるのは何でなんだろう?


「・・・・・・・・・」


アイスボールと頭の中で唱えてみたけど魔法は使えない。

人間には聞こえない音で唱えてるのかな?

ん?尻尾が燃え始めたぞ。

これも魔法の一種か?

尻尾攻撃が来たぞ。

受けると熱そうだから1回下がるか。

原理はダークアドソープションエンチャントと同じだな。

武器ではなく自分自身に付ける感じか。

『冒険王ビ○ト』のミルファみたいに、全身に雷を纏うのも面白そうだね。

でも俺は素手で戦う訳ではないから、武器に付けた方が良いか。


「フリーズエンチャント」


さて、上手く凍りつくかな?

ちょうど良い具合に火を纏った尻尾攻撃が来たから受け止め・・・ると吹き飛ばされそうだから下をすり抜ける感じで当てて。

よし!火が消えて凍りついたぞ。

このままチクチクと攻撃していくか!


・・・・・・・・・何とか倒せたぞ。

1つ課題が残ったな。

霧隠れの術が通用しなかったことだ。

おそらくは匂いで位置を察知したんだろうけど、動物系の魔物の場合は注意しないとな。

もっと確実に行方を眩ませる魔法も考えないとね。

さて、先に進むとするか。

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