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第10話:届いた手紙

数年後。

バグの作る発明品は次々とヒットし、世に送り出されていました。

それらは全て人々をいやすことを目的にした発明品で、バグはたくさんの助手と一緒に大きな工房で忙しい毎日を過ごしていました。

今やバグは時の人でした。


その日バグがくたびれて自分の家に帰ると、一通の手紙がポストに届いていました。

差出人の名前をみると、マグラからでした。

マグラはバグをこの星に連れて来たあと、しばらくバグの面倒を見てくれていました。

おじさんとおばさんに会えないバグにとって、マグラはとてもたよりになる、あたたかい存在でした。

しかし、二年ほど前にマグラはこの星を去ることになり、バグのもとを離れて行きました。

詳しい事情は聞かされませんでしたが、さびしいと思ったのも一瞬で、バグの心はあっという間にまた忙しい毎日に埋もれてゆきました。


そのマグラが去ってから二年、初めてバグのもとに手紙が届いたのです。

不思議に思ったバグは手紙を開けようと手にとりました。

しかし、その日はなんだかとても疲れていたバグは、結局手紙を開けずにそのまま寝てしまいました。


翌日。

急に発明品作りの作業が一時中止になり、バグははやばやと家に帰ってきました。

ここのところ、発明品を作るのに必要な水の調達が遅れていました。

今日はついに水が入らないということになり、作業が出来なくなったのです。


バグは部屋に帰るとベッドに横になりました。

ベッドサイドのテーブルには、コバルトブルーの万年筆が置かれています。

しかし、この万年筆をバグ自身が使うことはもう長いことありませんでした。

ふと昨日届いていた手紙が気になり、バグは封筒のはしをやぶると手紙を取り出しました。

そして手紙を読みはじめました。



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