4ータブレット
ようやく街に到着した。
オリドさんとは道中に色々と話しを聞けた。
・ここはアイランド王国というらしい。(ほかにも色々あるが興味がないらしい)
・街はラークスというらしい。(そこそこ大きいらしい)
・オリドさんは中堅冒険者でギルドスタッフでもあるらしい。(4級とうことらしい?)
とここまでだ。
オリドさんにお強いんですねと、お世辞をいったら一方的に冒険譚を話されて他は聞けなかったのだ。
街に到着すると衛兵らしき人に止められた。
「オリド、なんだそこの小僧は?」
「おう!さっき知り合ったハヤミだ」
「ハヤミです。よろしくお願いします。」
小僧、小僧ってそんなに小僧みたいなのかなと思いつつ挨拶した。
「じゃーハヤミまたなー」ってオリドさんは行ってしまった。
酒を早く飲みたかったようだ。
「ハヤミ君、街の許可書はもっているかな?」と衛兵さんに言われた。
「いえ、持ってません。出てきたばっかりなもんで・・・」
「ふむ。じゃーお金はあるよね?」
「はい」
街に入るのもお金いるのか~と感心していた。
「許可書は銅貨5枚だ。あと一応、君の犯罪履歴を調べるからこの水晶に手をかざしてステークスと言ってくれ。」
慣れた口調で衛兵さんは言った。
私は、言われたとおりに水晶に手をかざして「ステークス」と言ったら
目の前にタブレットのようなものが浮かびあがり、自分のデーターらしきもの
が表示されていた。
驚いていると、
「うん、問題ないな、じゃー銅貨5枚だ、ようこそラークスへ。」
衛兵さんに銅貨5枚を渡したらタブレットは消えていた。
タブレットらしき物をすぐに確認したかったが取りあえず宿を確保してゆっくり
したかった。
オリドさんに安い宿の話を聞いていたので、そこに行ってみることにした。
街中は中世を思わせる作りでまさにファンタジー感、満載だった。区画が4つに分かれているらしく南地区に宿屋があるということなので街の人に聞いてやっと着いた。
宿屋『ホローニャン』猫の絵が書いてある特徴的な宿だった。
オリドさんが新米冒険者の時に使っていた宿屋らしい。
スイングドアを開けて中に入ると「いらっしゃい」と元気な声のふくよかな女性がカウンターに座っていた。
「すいません。泊りたいんですけど空いてますか?」
「空いてますよ。一泊銅貨30枚で夜ご飯付きだよ!」
「取りあえず一泊お願いいたします。」
と銀貨1枚を手渡すと大銅貨1枚と銅貨20枚が帰ってきた。
どうやら銅貨100枚が銀貨1枚で大銅貨は銅貨50枚ということだろう。
「部屋は2階の隅で2-1だよ、夕ご飯は5の鐘が鳴ったときからだよ。」
と鍵をもらった。
5の鐘とは一日に5回、鐘がなるらしく朝6時から3時間ごとに鳴り、夜の6時で終わるらしい。
2階に上がり、部屋に入った。ベッドが1つだけの質素の部屋だった。
ベットに座り、ようやく一息ついて改めてさっきのタブレットらしき物を
確認した。
「ステークス」と叫ぶとタブレットらしき物が出てきた。まさにタブレットだ。
宙を浮いているが・・・・そのタブレットを手に取ってみようと思い、手を伸ばすと・・取れた!
タブレットを確認してみると自分の名前から能力らしいものが表示されていた。
名前 ハヤミ ケンイチロウ
年齢 15
レベル 1
HP 29
MP 19
体力 16
力 12
敏捷力 16
器用 14
耐久性 13
魔力 12
運 18
スキル なし
加護 神王の加護(極小)
という内容だった。正直、この数値が高いのか低いのかわからないが、加護に書いてある、神王の加護のおかげでタブレットが出てくるものと推測した。
さっき衛兵さんはこのタブレットが見えてないように思えたからだ。
ふと改めて、タブレットを見ているとピカピカ光る部分が見受けられた。押してみると神マネー200,000入金と書いてあった。
私はそれを見て、こういうシステムなんですね〜と感心していた。
誤字、脱字、お許しください。