2ー神マネー
いきなり神様?らしい人物に株取引して異世界で生活してみないかと言われて正直、意味がわかなかった。
私は生前にたしかに株取引をして生活をしていた。
といってもそんな人物は世界に多数いるだろうし、なんで自分なんだと思ってしまった。
ふと視線を感じて見上げてみると神様?らしい人物がにこにこしながら椅子に座ってた。
「すいません。また長考していたようで・・」
「ふむ。いきなり異世界に行って生活しろって言われても混乱するのは当たり前じゃ、まず説明するから取りあえず座るのじゃ!」
「は、はい。」
私はいつの間にか現れた椅子に座り、神様?の話を聞き始めた。
「まず自己紹介していなかったから言っておこう。儂はお主が思っている通り、神様の1人、神王じゃ!といっても色々な神がいるからの~そのうちの一人だと思ってくれい。」
「やはり神様でしたか、よろしくお願いいたします。」
「ふむ。そこまでかしこまらんでええわい。え~とお主に異世界に行ってくれといったのは、お主が異世界にいってもある能力が使えるから話をしたのじゃ。」
「ある能力ですか?」
「ふむ。その能力は誰もがもっているものではなく完全なランダムから選ばれるもんでな、そもそも余りいないんじゃよ。」
「で、その能力というのはなんなんでしょうか?」
年甲斐にもなくあまりいない能力と聞かされてついつい神様に詰め寄ってしまった。
「ふむ。少しはやる気になってくれたかの~。その能力はな、儂(大神)から神マネーを
もらえる能力じゃ!」
「神マネー・・・・」
なんだ!神マネーって、生前にチートを貰って、異世界で活躍する小説を読んだことがあったので、そういうのかな~と思ってたら、神様達からお金もらえる能力ってなんかガッカリしてしまった。
「まーそんなにがっかりせんでくれい。」
神様は苦笑いしながらまた語り始めた。
「まず神マネーというのは儂からの転移者に対する給料と思ってくれい!
その給料をどうするかはお主次第じゃ、異世界でお金に換えてもええし、神々に投資してもええ、好きに使えばいいのじゃが、儂としては、神々に投資してもらえると嬉しいんだがの〜」
「えーとそれはつまり異世界にいって、サラリーマンになれってことでしょうか?」
「まーそういうことじゃな。違う点は地球では働いて給料を貰っていただろうが、別に働かなくてもひと月ごとにもらえる点じゃな。お主が生きている限りじゃだが。」
ん~正直、ニートのままで給料もらえるってめちゃくちゃうまい話ではないかと思った。
「なんもしないでもお金もらえるって、そんなうまい話は信じられません。」
ついさっきまでサラリーマンしていた私は、やはり信じられなかった。
「ま〜わからんでもないがの〜、先程も言った通り、この能力をもっている人物が少ないのじゃ!
このように考えてくれんかの〜、【神様=企業】、【お主=株主】じゃ。」
「神々の世界もな、地球で言う、経済活動があっての、ありとあらゆる神々は仕事するにあたって成果を求める。その成果に報酬という形で神々に神マネーをあげる訳じゃな、報酬をあげる手段として、【投資先=お主】を増やしているのじゃ。まー儂は銀行みたいなもんじゃな。」
「投資先を増やすということは、私自身が神マネーを使って神々様に投資すると、神々様はその報酬をもらえるということですか?」
「うむ!そうなるの〜、正確に言えば神々の報酬になるかどうかは、神々の働きによって変わるのだがな。いわいる相場じゃな。お主が神々に投資して、1カ月後に神々がしっかり働いて、結果がよければその神の能力が投資金額分あがるし、悪ければ、まったく上がらん場合もあるの~。」
「説明は以上じゃ!で、ハヤミ君、異世界に行ってくれるかの〜」
私は、また長考してしまった。
誤字・脱字 お許しください。