1ープロローグ
私は速水 健一郎。
65歳を迎えて、今日が、会社に行く最後の日になる、そう定年退職をして会社を辞める事になった、勤続45年勤め上げてきた、そう思うと何か寒しさもあったが、定年後の予定もあり、楽しみである。
会社で最後の挨拶も終わり、皆さんにお別れもできた、明日からは第2の人生のスタートだなとおもっていたのだがこんな形で第2のスタートをきるとは思っていなかった…。
「なんだここは?」
白い空間が広がる見たことのない場所だった。
「天国の階段前じゃ」
後ろから声が聞こえて振り返ると白い立派な顎鬚をはやしたおじいさんがにこにこしながら立っていた。
「天国の階段前?ってここ?天国なんですか?」
おじいさんはにこにこしながら
「ん~天国にいく前の準備場所じゃな」
「そうですか・・・ってことは私は死んだんですね・・・」
「まーそういうことじゃな。死んだ事を覚えてないようだから教えるが、お主が自宅に帰宅してる最中に
後ろからトラックがドン!で即死じゃな」
「・・・・・なんでこんなことに・・・」
「運転手は、過労で睡眠不足、そこをお主が通った、まさに運が悪かったということじゃな」
「やっとこれから自由気ままな第2の人生を過ごそうと思ったのに・・・」
正直、まだ信じられなかったが、この空間といい、目の前のおじいさんが現実だと物語っていた。
「・・・で神様?私はどうなるんでしょうか?」
「ふむ。ようやく現実に戻ってきたの~」
神様?はにこにこしながらゆっくり語り始めた。
「お主は本来は天国行きなのだが実は相談があっての~。他の世界でもう一度、人生やってみないかの~」
「もう一度やり直す?」
「そう。やり直すのじゃ!お主は生前に株取引しながら生活しておっただろ!そういうことしながら異世界で生活してもらいたいのじゃ。」
「異世界で株取引?して生活するって意味がわからないんですけど・・・」
このおじいさん何を言ってるんだ?
私は、“やり直す“という言葉だけが、耳に残った。
字誤・脱字 お許しください。