図書室で
色々説明回です。
~一方その頃ヒロは~
「……っくしゅんっ!……?風邪かなぁ…。まぁいいや。えーっと、目当ての本はっと。」
僕は図書室でこの世界についての本、魔法関連の本を探していた。本当は明日にしようかなぁと思っていたけど、依頼が思ったより早く終えることができたからせっかくだから今日にした。
「『アルガルムについて』、『初心者の為の魔法講座』…。うん、これくらいかな。」
目当ての本を見つけた僕は、6人分の椅子があるテーブルで読み始めた。
~アルガルム~
アルガルムは四つの大陸からなり、自然国家キラリス、軍事国家バルカリア、水中国家アリムウス、亜人国家スレイアがある。
自然国家キラリス
自然と特に共存している大陸。エルフが特に住んでいるのはここ。四大陸のなかで一番きれいな森や湖等が多く、野菜や果物がとても美味しくたくさんとれる。この大陸で特にきれいな森や湖には精霊や妖精がいる。
軍事国家バルカリア
四大陸のなかで一番活気にあふれ、様々な種族の人々が暮らしている。冒険者が一番多く、行商人などが他の大陸に比べてたくさん来る。平均レベルが高いのはここで、他大陸に門番も派遣されている。
水中国家アリムウス
水の中にある大陸。魚人や人魚が主に住んでいる。水資源が一番豊かで、他大陸に輸出もしている。来る者は拒まず、去る者は追わずがモットー。
亜人国家スレイア
様々な亜人が特に住んでいる大陸。キラリスとバルカリアを足して2で割った位の環境。鉱山が一番多い大陸で、鉱石等を輸出している。生産職のレベルが一番高く、バルカリアに店を出す人もいる。
強さは上から神獣>精霊>魔獣≧魔物>亜人≧人族で、どの大陸にも神獣クラスが一体以上いる。
最近は大きな戦争もなく比較的平和である。
「今知りたいことは大体これくらいかなぁ。キキルは……バルカリアのここら辺にあるのか。次は魔法っと。」
次に魔法関連の本を読み始めた。
~魔法とは~
魔法は体内か自然のマナを使い発動する。大体は呪文を詠唱し発動するが、確固たるイメージが出来る人は詠唱無しで発動出来る。適性の無い者には魔法は使えない。
「魔法はイメージで発動出来るタイプかぁ。難しくなさそうでよかったぁ。」
というのも異世界に来たんだったらせっかくなら魔法が使いたいと思ったからだ。
「適性の無い者には使えないって書いてたけど、大丈夫かなぁ?」
でも魔力操作とかあったから大丈夫だろうと思ってはいる。
「まぁ、やってから考えようっと。」
そう思い僕は本を元の場所に戻してから、実験の為に図書室を後にした。
ご意見、ご感想できればお願いします。