宿と現状把握
加筆修正しました。
食事のシーンって難しい。
ミリアさんの書いてくれた地図を見ながら歩くこと数分。旅館のような建物が見えてきた。
「あれが『カシミの宿』かな?」
扉を開けると8歳位の女の子が歩いてきた。
「いらっしゃいませ~。おにいさん、おとまりですか~?」
「うん、そうだよ。僕はヒロ。君はここで働いているの?」
「はい~。わたしはライムです~。おかあさん~おきゃくさまです~。」
ライムがそういってすぐ30歳くらいの女の人が出てきた。
「はいはい………いらっしゃいませ、私はカシミと言います。あなたは?」
「僕はヒロと言います。これからよろしくお願いします。」
「これはこれは、ご丁寧に。この宿は食事つきで一泊銀貨二枚になります」
「じゃあ……これでいいですか?」
そういって僕はカシミさんに銀貨二枚手渡した。
「はい、銀貨二枚ですね。ありがとうございます。私はこれから食事の準備があるからライム、案内よろしくね。」
「はい~。では、おへやにごあんないします~。」
ライムについていって僕の部屋は二階の203号室だった。
「これがカギになります~。外に出るときはカウンターにおいてください~。ごはんはしょくどうであさとゆうがたの2回あります~。それではごゆっくり~。」
そういってライムは一階に降りていった。
「ふ~…。じゃあ、まずは…。」
部屋に入って僕はまず、今持ってる荷物を確認することにした。勘定を使いながら(知りたいって思いながら物を見たら発動した)確認したところわかったのはこんなところです。
銅貨:五枚
銀貨:五枚(二枚使った)
金貨:二枚
鉄の短剣 攻撃補正+10
メサイアさんは優しいことが改めて判明した。序盤でこれだけあれば充分だよね。
確認した後、下に降りてご飯を食べに行った。
「あ、おにいさん。おしょくじですね~。すこしおまちください~。」
ライムがそういってくれたので僕は適当な場所で待つことにした。
「はい~。こちら本日のゆうしょくです~。」
そういってライムが出してくれたのはシーフードパスタとソースのかかった色鮮やかなサラダだった。
「いただきます!」
僕はまず、サラダから食べ始めた。みずみずしい野菜はシャキシャキとした食感でかかっているソースともあってとても美味しい。パスタはあっさりした味付けが逆に食欲をそそり、入っている具も食べごたえがあってとても美味しかった。こんなに美味しい食事を最後に食べたのは大分前だったから感動して、僕は5分程で全て食べきった。
「ごちそうさまでした。」
「おにいさん、おなかすいてたんですね~。」
ライムがそういったので僕は少し恥ずかしくなった。
「カシミさんにとても美味しかったです、って伝えてくれる?」
「はい~。おかあさんも喜びます~。」
そういって僕は部屋に戻った。
「明日から仕事しないとなぁ~。異世界生活頑張ろう!」
せっかく異世界に来て生活できなかったら嫌だし、仕事は若い内にやり始めないとね。……おじさんっぽいかな?仕事のこと、これからやることなどを考えながら僕は眠りについた。
追記:2月16日
一泊銅貨三枚→銀貨二枚
メサイアの用意したお金
銅貨十枚→銅貨五枚
銀貨五枚→銀貨七枚に変更しました