-009-
騒ぎを聞きつけた生徒達が、様子を見に集まって来た。 …夏休みだってのに、結構居るんだ。。
その中に、あの、女王様の姿があった、…取り巻き連中達も一緒だ。
三条:「藤森さん!」
あっ、…見つかっちまった、、、
三条:「何かあったんですか?」
藤森:「急に、先輩の一人が、体調が悪くなって、吐いてしまったの、」
大体、何が一大イベントだか知らないけど、気合入れすぎなんだよ、、
藤森:「そう言う三条さんは、どうして学校に?」
ジロリと、取り巻き達が私を睨む、…馴れなれしく女王様と口を利くのが、許せないのだろう、
三条:「私は、チームの皆さんと討論大会の打ち合わせで、…そう言えば藤森さんは、討論大会の係りになったんですってね、大変でしょうけど、宜しくお願いします。」
ふわふわカールの長髪に、美人な小顔、パッチリした瞳、柔らかそうなFカップ、引き締まった腰周り、長い手足と細い指、 …嫌味な位、美人だな!って言うかコレで金持ちで頭良いとか、絶対反則だろう?
藤森:「はあ、此方こそ。」
それから女王様が、こそっと、私に近付いて、耳打ちする。
三条:「あと、宜しければ、メール交換、してもらっても良いですか。」
何故かしら、女王様の頬が、照れたミタイに一寸赤い?
藤森:「えっと、…良いですけど、」
取り巻き達の刺すような「視線」が、冷たいー。 まじ係わり合いになりたくないー
が、其処まで人間嫌いで無い私は、仕方なく携帯を取り出して、
その瞬間、女王様が、息を飲んだ? 凍りついた? 目が、真ん丸になっている??
三条:「あっ、…と、御免なさい、えっと、赤外線通信って、どうやるんでしたっけ、、、」
取り巻きの一人が、手伝いに来る、…これじゃ、内緒話の意味無くネ?
三条:「お願い出来ますか?」
取り巻き1:「ええ、勿論ですわ、」
取り巻き1はにっこり微笑みながら、女王様の携帯を受け取って、慣れた手つきでテキパキと操作する。 それからにっこりと微笑みながら(目が笑ってねえよ!)、…私の携帯に向けて、
確実に、私の噂は、取り巻き連中に知れ渡ったに違いない。…めんどくせー