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イーヴィル・アイ(邪視眼)  作者: ランプライト
第二章:討論大会×係
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-008-

藤森:「貴女、C組さんだったのね、どうするの? 本当に毎日学校に来る気?」

隣の女子:「私は、どうせ何時も、こういう役回りなんですー。 抵抗しても、無駄だって、分かってますからー。 B組さんも、もしも嫌だったら、私が全部やりますから、休んでもらっても良いですよー、」


私は、やれやれと席について、仏頂面で隣の女子を睨む。

隣の隣の女子が、ジロリと、私の事を睨み返す。


藤森:「そんなの、悪いわよ、」


何だか、おっとりした、ぽっちゃりした、おどおどした、イラっとする、如何にも苛め易そうな子、妙に達観してるのは、日頃から苛められなれてるからか? 大体、こんな面倒臭い係を押し付けられる時点で、…あっ、私もか~!



藤森:「始めまして、私は藤森楓、宜しくね。」

隣の女子:「あっ、大和田千恵子ですー。」


隣の隣の女子が、再びジロリと、私の事を睨み返す。

大和田さんは、にっこり愛想笑いするが、目が怯えたままだ、… 一寸気の毒になって、コッチから親しげに話題を振ってやる。(注、何と言う上から目線!)


藤森:「そう言えばさ、C組に学年トップの子が居るでしょ、なんか「訳あり」の、…どんな子なの?」


大和田:「ああ、舘野さんの事ですかー、実は誰も見た事無いんですよー、一学期もずーっと学校に来なかったらしくって、C組になった誰も、彼女の事を知らないんですー。 本当に居るのか居ないのか分からないから、みんなは「妖精さん」って、呼んでるんですよー、」



お局:「アンタ達、さっきから何コソコソ雑談してるの? 皆が一生懸命会議してるって時に、…ほんっと、中学生気分が抜けない典型よね、」


何時の間にか、目の前に、仁王立ちしたお局様が、…いらっしゃっていた、


隣の隣の女子:「先輩、私は何も話してませんよ!」


藤森:「いや、C組に舘野涼子さんって子が居て、一度も出席した事が無くって、誰も見た事が無いから、…妖精って、…呼ばれて、て、…、」



お局が、突然!硬直した侭、目を見開いた侭、行き成り過呼吸になる、…何故だ?

其の侭、膝を付いて、蹲って、…何故だ??


藤森:「先輩?」


お局:「おぼおおおー!!」

大和田:「きゃあ!」


お局:「おぼおおおおおおおー!!!」

藤森:「うわっ!」


ワックス掛けの終わったばかりの教室の床に、大量の吐瀉物の匂いが、…染み付いていく。



直ぐに、先生が駆けつけて、…会議は中断、

ゲロの海の上に倒れ込んだお局先輩を抱き起こして、…保健室へ


藤森:「何なのよー? もう最悪~」


ちょっと、掛かったかも知れない。…


大和田:「あの人、大丈夫かなー」

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