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関目:「お嬢さんの意見が正しいとして、その場合は「コイツ」の下らない願いをさっさと叶えて、「悪魔」に憑依された瞬間に「コイツ」もろとも「悪魔」を消滅させると言うのが、より確実な対処法かと思われます。」
そのくせ、私の事は「コイツ」呼ばわりかよ! て言うか、どっちにしても私は喰われる事前提なんだな!
三条:「気になってる事があるんですけど、仮に楓御姉様が憑依された瞬間に、その大きな亀さんが、楓御姉様ごと「悪魔」を食べるとして、本当に「悪魔」を食べちゃって大丈夫なんですか? 亀さん、お腹壊したりしないですか?」 <跳ね返り悪影響の提示>
三条:「それに、あのピンクのウミウシさんだって、結局逆に「悪魔」に栄養を吸収されちゃったじゃないですかぁ、…亀さんは大丈夫なんでしょうか? 「悪魔」の栄養にされちゃったりしないですか?」 <方策の有効性への問題提起>
関目:「しかし、そもそも「悪魔」の能力を妨げて、願いを叶えなくする事など、不可能ではないかと、」
藤森:「不可能ではないわ。」
途端に、変態関目が、辛辣な三白眼で私の事を、…睨みつける。
関目:「大体お前は、一体何を願ったんだ? まさか、世界平和とか、陳腐な願いじゃ有るまいな?」
藤森:「教えて欲しい?」
関目:「内容が分からなければ、願いが叶う瞬間にお前ごと「悪魔」を消滅させるのが困難になる事くらい、判らないのか? …さっさと、白状するんだ!」
私は、暫し目を閉じて、思わせぶりに、一度大きく深呼吸する。 それから、…
藤森:「嫌よ、少なくともアンタには教えない、何故なら、それはアンタに関係する事だから。」
私は、勝ち誇った様に、変態関目を指差して、…ニヤリと笑う!
関目:「…どういう意味だ?」
藤森:「私判ったわ、つまり、アンタがこの世から消滅すれば、永遠に願いは叶わなくなるのよ!」
関目は、ぽかんと口を開けて、 それから、…
関目:「何を言ってる?意味が分からん。「悪魔」が取り憑いてるのはお前の方だ、何で私が関係する?」
三条:「ああっ、そう言う事ですか!…つまり楓御姉様じゃなくって、関目さんを食べちゃった方が、亀さんもお腹壊さないし、亀さんが「悪魔」に吸収される事も無いし、その上「悪魔」は願いを叶える事が出来なくなって、永遠にこの世に復活できないって、そういう事ですね!」
茜が、これ以上無い位可愛らしい笑顔で、…駄目押しした、
舘野涼子は10秒くらい、じっと顎に拳を当てて、斜め上を睨みながら暫し頭を捻り、…
漸く思い当たった様に、ぽんと、…掌を拳で打つ!
それから、巨大な「凶悪な亀の頭」は私を解放し、ゴゴゴゴゴg…と、変態関目の頭の上へ、…移動。
関目:「いや! いや! いや! …ちょっ、待て!…待てよ!…待てって!」
当然、予想外の展開に、「変態関目」の目の色が、…白黒めまぐるしく反転する! 大の大人の古代エジプト魔術使いが、ミットモナク、アタフタする! しかし、同情の余地は無い、…今迄散々酷い事した罰だ!…ザマアミロって奴よ!
次の瞬間! 私の身体が、青い輝きに、…包まれた!




