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イーヴィル・アイ(邪視眼)  作者: ランプライト
第七章:変態×魔導師
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-032-

朦朧とした絶望の内に、私は、虚ろに呻き声をあげながら、…失禁していた。

股間の濡れる感触を突き付けられて、私は、禁忌を犯した自らを戒める様に、…情けない泣声を上げる。


藤森:「ごめんなさい、…ごめんなさい、…」

中年男:「気にする事は無い、…誰でも、肉体が死を覚悟すれば、そうなる。」


男はまるで、ごく有り触れた事の様に、淡々と、…呟いた。



藤森:「お願いします、…殺さないで、…いやぁ、…死にたくない。。」


中年男:「それは諦めるんだな、…今やお前は、人間にとって極めて危険な存在なのだ。 此の侭生かしておく訳にはいかない。」


何を言ってるのか、…判らない。

何で、こんな何の取り柄もない女子高生が、殺されなきゃならない位危険な存在だって、…どうしてそんな事を言うんだ?



藤森:「私、何も、悪い事してない、…」

中年男:「したじゃないか。 お前、悪霊と契約しただろう。 …お前は、もはや、人間とは呼べ無いモノに成り下がってしまったのだよ。」


シートの向こう側から、無表情な男の声が、漏れてくる。


藤森:「知らない、…そんなの知らない、…」


中年男:「間抜けなお前が知らなくても、気付かない内に、まんまと契約させられてるって事は、…「よくある事」だ。」


男の声には、一切の慈悲も、一切の酌量も感じられない。



中年男:「お前は、悪霊に魂を売って、奴らの「シ」に、なったのだ。」


中年男:「「ロ」とも言うがな、…悪霊がこの世に悪事を為す為には、この世の人間の身体が必要なのだ。 奴らは、生きている人間の身体を「寄リ坐シ」として寄生し、精神を乗っ取り、最後には宿主である「寄リ坐シ」の肉体をも、喰らい尽くす。」



藤森:「そんなの、知らないってばぁ!」

中年男:「契約は、通常「体液の交換」で行われる。」


男の手袋の指が、…私の脇腹から、なぞる様にして、…


中年男:「唾や精液の事だ。…最近、お前、誰か怪しい者とキスしなかったか?あるいは、セックス。」


臍の下へと、…這い降りてくる。


藤森:「してない!」


実際には、茜とキスしたのだが、だからって茜が悪霊だって言うのは有りえない。 それにこんな異常な変態男に、茜の事を知らせる訳にはいかない。…でも、じゃあ、何で私が、…



藤森:「っ、…!」


全身の鳥肌が粟立つ様な、一瞬の疼きを、…男は見逃さなかった。


中年男:「やはり、心当たりがある様だな。」

藤森:「そんな、…嘘、」



私は、私の唾液のついたハンカチで、傷付いたあの子の唇に触れた、…

私は、タオル越しに指についた、あの子のおしっこを、…



だって、あんな可愛らしい男の子が、そんな、…


中年男:「奴らにとっては、憐れな姿で色仕掛けする事など、何の造作も無い事だ。」


藤森:「でも、もし、もしもそれが本当だとしても、だからって、…どうして、私が死ななきゃならないのよ?」



中年男:「3年前、同じ悪霊が一人の教師に取り付いた。…人間の身体を手に入れた悪霊は、7人の生徒を監禁し、手首を切断し、中には顔の皮を剥がされた者もいたな、それに乳房を抉り取られた者も。」


嬲る様に、男の指先が、身動きの取れない私の胸の輪郭を、…なぞる。


中年男:「悪霊は調伏されて、封印された筈だったが、破壊された「寄リ坐シ」の残骸に紛れ込んだ「悪霊の種」が、学校中の犯行現場にばら撒かれた侭、完全には回収不可能になった。


仕方なく要所に悪霊の復活を防ぐ為の「護符」を置いたのだが、…まんまと契約を結んだ「ドコカの間抜け」が、次々と「護符」を破壊して回った、…と言うのが此れまでの粗筋だ、」


藤森:「護符って、何の事?…もしかして?」


中年男:「そうだ、「ホルスの目のポスター」だ。」

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