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イーヴィル・アイ(邪視眼)  作者: ランプライト
第一章:JK×夏休み
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-002-

クラスの女王様は、直ぐに見つかった。


だって一目瞭然で目立つもの。 綺麗だし、金持ちそうだし、頭良さそうだし、何よりも彼女の周りには最初から沢山の取り巻きが出来ていた。 同じクラスになれた事を泣いて喜んでいる女子まで居る。 彼女の名前は三条茜さんじょうあかねと言った。


藤森:「あれ、凄いね~、」

萱島:「まあ、ウチラとは別の世界に住むヒトやな。」



それから、ちょっと可愛い男の子は、ちょっと分かりにくい所に居た。


その時、ジャンケン(関西ではインジャンとも言う)で負けた私は、担任の「駒ちゃん(♀)」が来る迄の間に、購買横の自販機で缶コーヒーとお茶を買って、教室へ戻りかけていた途中だったのだが、…


ふと、耳を澄ませると、…その男の子は技術工作特別教室で、一人で泣いていた。

中等部の新入生だろうか? 見た目ちょっと、いやカナリ、可愛い。


藤森:「どうしたの?」


見ると、男の子のズボンは、一目瞭然に、…濡れている。


藤森:「もしかして、漏らしちゃったの?」

男の子:「皆に、言う?」

藤森:「言わないよ。」


濡れた床を雑巾で拭いて。…ちょっと匂うが、言わない言わない。

それにしても濡れた侭のズボンでは、風邪を引いてしまう。


藤森:「着替え無いの? ジャージとか?」


男の子は、首を横に振る。


藤森:「しょうが無いなあ、特別だぞ。」


ナニが一体、特別なんだ?

私はいい気になりながら、ロッカーから取ってきた自分のジャージを貸してやる事にする。


濡れたズボンを脱がせて、タオルで、…拭いて、下着は、流石に不味いかな? でも濡れた侭じゃ身体に悪いよね、出来るだけ見ない様にしながら、じっとなされるが侭の男の子の、湿ったトランクスを下ろして、…優しくタオルで拭いて、


仕方ないよね、親戚の幼稚園の男の子を風呂上りに拭いてあげるのと、同じ事だよね。


それから使い古しの自分のジャージのパンツを、男の子に、…履かせる。

目の前15cmで、得体の知れない可愛らしい物が、怯えた様に、…震えている。


少し余ったズボンの裾を、2回折り返して、

それから、黒いビニール袋に汚れモノを一切合切詰め込んで、匂いが漏れない様にきゅっと縛る。


藤森:「これは二人だけの秘密だ、うん、そうしよう。」

男の子:「…ありがとう。」


上目遣いする男の子は、胸がキュンとする位可愛い。…コレ重要。

何だか中学生にもなってと呆れる反面、放って置けない訳で。…擽られたのは母性本能か?



漸く戻ってきた教室で、…


萱島:「おっそーい、アンタ何してたん? ホームルーム終わってもたで、、」

藤森:「いや、やんごとなき事情がありまして、…」


萱島:「もしかして、うんこちゃん?」

藤森:「いや、そうでは無いが、…」

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