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イーヴィル・アイ(邪視眼)  作者: ランプライト
第四章:呪い×残痕
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-018-

藤森:「痛っ!」


肉の奥に刺し込まれる様な痛みに目をやると、掌の痣が、鮮やかに?濃くなっている? 内出血?


あれからもう、一週間も経つのに、未だ直らないドコロカ、日に日に酷くなる? 何故?


何だか、余計にジクジクと、嫌な気分になる。


駒ちゃん:「どうした、手切っちゃった?」


ひりひりする、新しい違和感を覚えて、恐る恐る、掌を、…裏返す。

其処には、手の甲には、薄っすらと、痣?まるで、掌から貫通してきたかの様な位置に、同じ、まん丸い痣が、…出来かかっていた?



藤森:「これって、もしかして、…」


確信は無いが、…つまりそれは、「やってまう」事への興味と、実際に「自分がやってまう」事への恐怖との隔たりと同じ位に、…興味本位では面白くても、実際には自分の身の上には、有り得て欲しくなかった「モノ」、…


もしかして、私に、…


何かの「呪い」が、発動している?




喉が、締め付けられる様に乾く、…精神の危機が、身体の危機を呼び覚ます。



駒ちゃん:「どうしたの、藤森さん、」

藤森:「…何でも、無いです。…一寸、お腹が痛くて、」


そう、こんな事、誰も信じる訳が無い。呪いなんて、この世に存在する訳が無い。


そんな事より? 私、何か呪われる様な事した?


私は、冷静に、最近私の身に降りかかった、不幸な出来事を思い返す。


…討論大会の係りになった。

…図書委員になった。。

…地下の図書室で、本棚に挟まれて圧死しかけた。。。

…行き成り天井から鼠の屍骸が落ちてきて、髪の毛蛆虫だらけになった。。。。



結構、不幸だな、、もう十分、呪われてるって、…言ってもいいかも知んない。

でも誰が? どうして? 私を呪う?


実際に本棚圧死未遂事件と鼠の屍骸転落事件の現場に居たのは千恵子ちゃん、でも、動機は何だ?


寧ろ、動機が有るとしたら、女王様の取巻き達か? 私が三条さんとラブラブだから?


でもあんな普通以下の一般女子に、こんな高等呪術が使えるだろうか?

オカルトマスターの私にだって、まだ出来ないと言うのに!



気分が、悪い。 気持ちが、悪い。 ムカつく。 手当たり次第、滅茶苦茶にしたくなる。


駒ちゃん:「ちょっと、藤森さん、…あなた、凄く顔色悪いわよ? 保健室行く?」

藤森:「えっ? ああっ、…はあ、…」


どうする? どうする楓!

頭の中で、何かがグルグル回っている? 心の中で、何かがギャーギャー叫んでいる?

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