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イーヴィル・アイ(邪視眼)  作者: ランプライト
第四章:呪い×残痕
16/65

-016-

最近、今日は特に、理由も無く不愉快だ、イライラ何かに付けて八つ当たりしたくなる(注、本当は理由が分かっているのだが)、ここ数日のポテトチップスの消費量から予測するに、そろそろアレかも知れない。


理不尽な図書委員のお勤めで、今日も来たくも無い学校にトボトボ足を運び、図書室のドアを開けようとした、その時に、…中から、ひそひそ話し声が、聞こえて来た。


//:「…気持ち悪…、」


どこかで聞いた事のあるような、低い、男の声?



藤森:「誰かと話してたの?」


バッタモンのスポーツバッグを図書室の受付机の下に片づけて、置きっぱなしの引き継ぎメモを拾い読みしながら、私は千恵子ちゃんに、それとなく尋ねてみる。


大和田:「えー誰とも話してませんよー、だって、私友達いないですからー、」

藤森:「はいはい、私が友達になってあげるって言ったじゃん。」


すげー上から目線、って言った後から後悔するが、口から出ちゃったものは、もうどうしようも無い。 それに、余りに卑屈な千恵子ちゃんの根性も、どうかと思う。


12時から14時まで、お昼を食べながら雑談して、14時から16時までは私が一人で担当する。



大和田:「それじゃあ、お先ですー、」

藤森:「お疲れ様、」


ああー、なんか今日は気分が優れない、さっきからムカムカ吐き気もする。…と、突然、誰かが私の頭を叩いた、//:「ポン」ミタイな感じで、…//:「えっ、誰」、って振り返っても、…誰も居ない、


そして、頭の上に違和感?を感じて、…ふと、叩かれた?所を触ってみると、…ゼリー状の血?!



藤森:「「何コレ!!」」


思わず大きな声で叫んで!//:「がたっ!」と、椅子を鳴らして退いて、…ベターっと髪の毛を伝って床に落ちる、…鼠の屍骸、と、蠢く大量の蛆虫、、、、


藤森:「ひやああああああああああああー!」


私の腑抜けた悲鳴を聞きつけて、駆けつけて来る教師と、生徒、

正直、…ちびりかけた、、



先生:「どうしたの? うわっ!」


どうやら天井に引っかかったまま死んだ鼠が、何かの拍子に、私の頭の上に落ちてきたらしいが、



私は、駒ちゃん(注、担任♀)に連れられて、宿直用のシャワー室へ、…


駒ちゃん:「タオル取って来るから、入ってて、…」


お湯の出し方が分からないが、夏だし暑いし、水でも構わないから、兎に角一刻も早く、頭を洗いたい、


大量に手に取ったシャンプーで、髪の毛を梳いていくと、…


ポタポタと、髪の毛の間に潜り込んでいた「白い小さいもの」がバスタブの中に落ちて来る。



藤森:「うええええええ…」//:「最悪だぁ…」


ところが今度は、水が流れない! …何故だ? どんどん水位は上がってきて、私の髪の毛の間から零れ落ちた「白くて小さくて時々動くもの達」が、踝の辺りまで溜まった水に、ぷかぷかと浮いてくる!


藤森:「何で流れないのよぉ!」…排水溝に何か詰まってる?…らしい、


緊急手段的覚悟で指を突っ込んで探ると、…

不透明な水の奥で、ぬるっとしたモノが私の指に纏わり付いた。


ええい!と引き出したそれは、ずるずると長い、30cm近くは有りそうな、…


大量の黒い髪の毛!!!!

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