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イーヴィル・アイ(邪視眼)  作者: ランプライト
第三章:学校×地下室
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-015-

藤森:「どうして私なんか誘ってくれるんです?」


高級外車の後部座席で二人並んで座りながら、何だか上機嫌な女王様に、恐る恐る尋ねてみる。


三条:「私、お友達が欲しかったの、藤森さんとなら、きっと仲良くなれると思ったんです。」

藤森:「三条さん、友達沢山居るじゃないですか。」


私には、友達が少ない。 今のところ親友の萱島美弥子と、千恵子ちゃんの二人だけだ。

一方で、女王様の周りには、何時でも誰かしら数人の「取り巻き」が、控えている。


三条:「皆さんは仲良くして下さるけれど、「本当の私」を知ったら、きっと幻滅されてしまうと思うんです。」


三条:「でも藤森さんは、私と同じ匂いがするの!」

藤森:「はあ、…匂いですか?」



三条:「藤森さんの携帯ストラップ、とても可愛らしいですね、それ、どうして付けているんですか?」


いや、私の携帯ストラップは、チットモ可愛くなんか無い。だって、これ、「蘇民将来」、、

どうしてって、…差し障り無く応えるなら「父に買ってもらった御守だから」、でも、彼女は、「ナザール・ボンジュウ」を身に付ける様なツワモノなのだ、だから答えは、…


藤森:「それは、…浪漫ロマンだから、」

三条:「ほら、やっぱりね! 藤森さんも私の仲間!」


行き成り、女王様が、嬉しそうに私の両手を取って、…ブンブン振り回す?!

この人って、…こんなキャラだったの?



三条:「お母様にも内緒なのよ、でも、どうしても誰かに見てもらいたかったの、…」


通された女王様の個室には、山の様な、…オカルトグッズ、本、ビデオ、


藤森:「凄い、…」



三条:「イギリスの紅茶よ、ペットボトルの水で淹れると、とても美味しいの。」


女王様は、嬉しそうに茶漉し器で私のカップに、紅茶を注いでくれる。


三条:「これ、ご存知なのね、…可愛いでしょう?」


そう言って、女王様は、Fカップの乳房の谷間の深い所から、ホカホカに温まった「青い目玉のペンダント」を取り出して、私に見せてくれた。


藤森:「綺麗、…本物を見たの、始めて、」


三条:「イギリスに住んでいる父の友人が、ノッティンガムヒルのポートベロー・マーケットで手に入れたアンティークなの。とても強力な魔除けの力を持っているからって、ワザワザ送ってくださったの。」


「ナザール・ボンジュウ」;魔除けの目、いや元々は、全ての敵を滅ぼす「邪視=イーヴィル・アイ」に対抗する為の、…カウンター・ウエポン。



藤森:「良いなあ~、」

三条:「でしょ! きっと、そんな風に言ってくれるのは、藤森さんだけだと思う。」


三条:「だから、とても嬉しい!」



挿絵(By みてみん)

エピソード3 「学校×地下室」

登場人物のおさらい

藤森楓:主人公

大和田千恵子:討論大会係の友達

三条茜:学園の女王様、結構良い子?


イラストは「ナザール・ボンジュウ」またの名を「メデューサの瞳」

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