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イーヴィル・アイ(邪視眼)  作者: ランプライト
第三章:学校×地下室
14/65

-014-

保健室で、擦り剥いた所に間に合わせの消毒をして、…

「今日は帰ります、」と、疲れ切って悲壮な振りをしていると、廊下で、…女王様に捕まった。


三条:「藤森さーん!」


嬉しそうに遠くから手を振るから、こっちも返さない訳には行かないでしょう。

でもほら、機嫌の悪そうな取巻き達の、…尖った「視線」、//:「ホント!やな奴等だなぁ…」


三条:「後でメール送りますねー、」

藤森:「あっ、はいー、」//:「可愛い子だなぁ…」


なんか、千恵子みたいな喋り方になってしまった。

それで、何時の間にかメールが届いていた。



メール本文抜粋:「今日の夕方、自宅に招待したい、」…のだという。


一瞬、深く係わらない方が良い様な気もしたが、…一回断わってるし、一寸上流階級の暮らしに興味もあったし、あのムカつく「ジト目」の取巻き連中を、思い切り羨ましがらせてやりたいって下心もあるし、


と言う訳で、私は、夕方過ぎまで、ぼーっと時間を潰す事にした。

手持ち無沙汰で、購買横の自販機に缶コーヒーを買いに行く。。。


自販機:「ガコン!」


一寸気になって覗いた技術工作特別教室、…ふむ、今日は、あの子は居ない様だ、…が、

何だかゾッとする「視線」を感じて振り返った先に、…


教室の隅の壁に、ぺたぺたと3枚、無造作に張られた、…防犯ポスター、

例の、「誰も居ないと思っていても、何処かで誰かが見ているよ。」


藤森:「これ、…」//:「気味悪いなぁ…」


やけに、視線が気になるデザインだと思っていたが、


藤森:「もしかして、これって?」


ホルスの目?…


ポスターに描かれた人物の顔は片側半分が影で黒く塗り潰されていて、片側にはその、やけに気になる「目玉」の図柄。


この絵描いた子、なんとまあマニアックな、…

作者は 中学1年生の南田サヨリ、…

生徒会が捺した判子の日付は、2年前だった。



ふと改めて、良く見ると、この教室、随分長い間、使われていない?

椅子の数も全然足りてないし、半分荷物置き場ミタイに、作業テーブルの上には沢山の段ボール箱が、積んである。


その時! 突然、携帯のメール着信音!


メール本文:「お待たせしました、駐車場で待ち合わせしましょう!」

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