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イーヴィル・アイ(邪視眼)  作者: ランプライト
第三章:学校×地下室
13/65

-013-

ええっ!もしかして私、…潰されちゃうの!


急いで戻ろうと駆け出した所へ、急に!…

両側の本棚から分厚い百科事典が崩れ落ちて来た!


藤森:「うわっ…」


したたか鼻っ柱をぶつけて、火花を散らし、…

床に転がった百科事典に足を引っ掛けられて、思いっきり、私は、…


転ぶ!:「バタっ!」ミタイに、…


藤森:「あ痛たぁ!…」


藤森:「えっ!嘘ぉ!ああー、ぎゃああああーー、」



無情にも、重い本棚は、

身動きの出来ない私をの両側から押し潰す様に迫って来て、…


私ごと、…ピッタリと、…閉じてしまった。…


その隙間約1cm、







先生:「藤森さん! 藤森さん!」//:「あー、こりゃあ、大変だぞ!」

先生:「藤森さん! …先生の声、聞こえる?」//:「誰の所為だ? 誰の責任だ?」


どれ位、経ったのだろう? 私、気を失っていた? どこか遠くから、…声が聞こえる。


って、私! 生きてる? どうやって助かった??

やがて、書庫が左右に開いて行って、無様にすっ転んだ格好の私が、懐中電灯に晒される。



業者:「動いた!、開いた!開いたぞ!」

先生:「藤森さん!…大丈夫?」


藤森:「はあ、何とか、…」


私は本棚の下の隙間に、ぎりぎり潜り込めた、らしい。…痩せてて良かった。 (注、正確には胸がまな板で良かった、か?)


男性教諭:「だから、一人で入ってはいかんと、あれほど言っただろう!」


誰か、見当違いのオッサンが、吼えている。 明らかに責任逃れだ、先ずは私を心配しろ!イタワレ!


大和田:「ごめんなさい。…」


それなのに、千恵子が謝っている。 全く!あの子の所為じゃないだろうに、…

でも、何で? 突然、本棚が閉まってきたんだ?



先生:「危なかったな。機械の誤作動だって、此処、随分長い間使って無かったからね、」

藤森:「はあ、…」


業者:「これさあ、普通に立ってれば、センサーに触れた時点で書棚が止まって、開いて行くんだけど、…センサーは真ん中の棚にしか着いてないんだよね、」


思い出した様に、ゾッと、悪寒が、私を捉える。

もし、下の隙間が、もう少し狭かったら、私一体、…どうなってたんだろう?



藤森:「痛たっ!」


最下段の棚の下に無理やり(棚を押し上げて)潜り込んだ後頭部が、一寸ズキズキする。 それと、…見ると両手の掌に、小さな丸い痣が、出来ていた。


藤森:「なんだこれ?」//:「何処かで、尖ったモノでも踏ん付けたのかな?」

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