第十三魔おごり
あの後、抗魔省に戻り、俺は腕の手当、美桜とカティアは部屋で安静にしていた。
俺は腕の手当を終えると医者に、怒ると周りの声が聞こえなくなるから注意しろと言われたのだが、
俺の愛しい妹が危機にさらされている時にむしろ怒らない方が俺はおかしいと思う。
美桜とカティアは安静にしているため俺は一人で大臣室に報告に行った。
大臣は「ありがとう、凌駕君。今後もこの調子で頑張ってくれ。」と俺に言った。俺はとても嬉しかった。「まだ言っておくことがあった。これからも隊員が増えるかもしれないが、その時はよろしく頼む。」俺は返事をすると部屋から出た。
俺はまだ腕が痛かったため、部屋で安静にすることにした。
次の日、美桜とカティアの体力もほぼ回復していた。
「おはようお兄ちゃん」美桜が俺に挨拶した。これがないと一日が始まらない。
続けて、カティアも起きてきた。「おはようございます凌駕さん」と挨拶した。
美桜が俺に話しかける。「そういえばお兄ちゃん、今日はお休みだったよね?」
俺は今日が休日だということを忘れていた。「そうだった。じゃあ三人でどっか行くか?」二人もそれに賛成した。「お兄ちゃん、私にクレープおごってくれる約束だったよね。」「わたくしもクレープというもの食べてみたいです」「じゃあクレープ屋に決定だね。お代は全部お兄ちゃんが払うんだよ。」俺は心の中でこう思っていた。財布が結構ピンチできついな。しかしここで払わなければ美桜とカティアの期待を裏切ってしまう。ここは覚悟を決めて行くか。さよなら俺の財布の札。
「よしわかった俺が全部おごる。二人は好きなもの食べてくれ」「えっ、良いんですか凌駕さん。ありがとうございます。」俺は二人が喜んでくれてとても嬉しくなった。俺たちは支度を終え、クレープ屋に向かう。




