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v. 空色

 見上げると。


 きまぐれに雲が流れて。


 鳥は自由そうにはばたいて。


 キミがまた無口になったから。


 私は手をほどく。


 そしたらキミは言うでしょ。


 『どうしたの?』


 私は得意気(とくいげ)に答えるよ。


 『なんでも、ないよ』


 キミは不思議(ふしぎ)そうな表情(かお)をする。


 だから私は舌を出して。


 走り出すんだ。


 ふと、ふりむくと。


 キミの(ひとみ)には。


 空色(スカイブルー)が広がっていて。


 私はキミの(もと)(もど)る。


 そしてキミの(ひとみ)(のぞ)きこむ。


 キミは言うでしょ。


 『どうしたの?』


 私は得意気(とくいげ)に答えるよ。


 『なんでも、ないよ』

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