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xv. ライムグリーン
篠咲様に書いていただきました。
『散っちゃったね』
――。
桜の色から葉の緑にかわる頃。
舞う花びらを見て君は言った。
僕の隣の春の好きな君。
若い緑に未来を詰めて伸びる枝。
新芽たちはこれから暖かな陽差しを受けて柔らかに成長するんだろう。
その大樹を見上げて僕は思う。
春だけが魅力的ではないと。
夏も秋も冬もどの季節でも輝いているんだよって。
木々も、隣の君もね。
そんな君の横で僕は思う。
いつか君の笑顔を咲かせてみたいと。
来年の春も満開にしてあげたいって。
まだまだ僕は碧い若葉なんだけども。
来年も再来年も君の横でこの木を見上げたい。
そのときは若葉は立派に成長しているかな。
僕は空に向かう新芽に見習って。
僕は君に向けて左手を伸ばした。
楽しかったです。ありがとうございましたっ
篠咲様より




