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xiv. 紺碧
不謹慎、なのかな。
目の前には碧。
寄せて。
返して。
また寄せて。
また返して。
ただ、ふたりで海を眺めてた。
キミが静かすぎて。
波の音だけ。
焦ったような鼓動が聞こえるけど。
聞こえてるのは、私だけだよね。
寄せて。
返して。
また寄せて。
また返して。
波が水面を撫でる度に。
キミも私の頭を撫でる。
それが嬉しくて。
また、海に目を移す。
寄せて。
返して。
波が寄せる度に。
キミは私を引き寄せて。
波が返す度に。
私はキミから、少し離れる。
鼓動が。
さっきより大きな音になったから。




