12/20
xii. チョコレイトブラウン
とろけるくらいに、甘くて。
だけど、ときどき、すごく苦くて。
そんな感じだね。
キミは。
すごくやさしくて。
私のことを、ほかの誰よりもわかってくれていて。
だけど、ときどき。
ぜんぜんかまってくれないから。
私のこと、ほんとは大きらいなんじゃないかって。
思っちゃうんだ。
そんなふうに、つめたくされると。
だけど、キミは。
やさしく微笑んでくれる。
うつむいている私にむかって。
『ごめん』
やっぱり、ちょっとだけ苦かったよ。
私みたいな、子どもには。




