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「邪心を持つ者」
「邪心を捨てるだすよ。
キレイになりたいなら、無心になるだすよ」
「うーん?邪心?」
「そうだす。もう欲を捨てることだすよ」
「あたし、キレイになりたいだけなのよー」
「だすから、その気持ちを捨てるだす」
「どうしてよー」
「うーん。
だば、あきらめるだすか」
かおむはそう言って彼女の顔を見た。
かおむは結局邪心を捨てきれない彼女を
うまく言いくるめて眠らせた。
もとえに彼女を吸収させる。
でも、彼女には邪心が。
もし、彼女の邪心までもとえが吸収してしまったら、
結局、同じことになる。
彼女を吸収させることはあきらめるか?
かおむは再度悩んだ。
彼女以外は無理だ。
やはり、邪心を捨てさせるしかない。
邪心を捨てさせるには?
そうか?
これ以上、
綺麗になれないことを自覚させればいい。
彼女にとってはパーフェクトな女性は?
そうか。
かおむは笑った。




