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「凍てつく何ものか」


 「何か感じない?」

 「そうかあ?」

 かおむが叫んだ後、

また、化け物の奇声が聞こえた。

 かおむは、

 自分の話しが化け物に通じたと勘違いして、

 「もう悪いことはしないだすよ!

 元に戻してくれだす。

 真っ暗だすよ!

 助けてくれだすよ!

 僕は真っ暗は苦手なんだすよ!

 本当に悪いことはもうしないだす!

 約束だすよ!

 だすから、もう助けてくれだす」

とまた必死で叫んだ。

 「もう悪いことは

 絶対、

 絶対、

 絶対にしないだすよ!

 だすから、

 元に戻してくれだす。

 真っ暗だすよ!

 それに、急に寒くなってきただすよ!

 もう、助けてくれだす!

 僕は真っ暗なところも、

 寒いの苦手なんだすよ!

 絶対に悪いことはもうしないだすから!

 約束するだす!

 もう勘弁してくれだす」

とかおむは必死に叫んだが、

どんどんかおむは冷えてきた。

 「約束だすよ!

 本当だす。

 真っ暗で、

 寒いのは苦手なんだすよ!

 もう悪いことは

 絶対にしないだすよ!

 だすから、

 許してくれだす。

 足も手もいらんだすから、

 明るくて、

 暖かいところに戻してくれだすよ!

 おー、忘れてただす。

 カミサン、カミサン、カミサン、

 許してくれだす!」

とかおむは今度はカミサンまで復唱したが、

 真っ暗な中、

 かおむはますます冷えてきた。

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