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「祈りと化け物」
「カミサン、カミサン、カミサン!
僕はもう満足だす」
「カミサン、カミサン、カミサン!
僕はもう満足だす」
「カミサン、カミサン、カミサン!
僕はもう満足だす」
かおむは
今度はそう大声で復唱し始めた。
かおむが
何度も何度も
「カミサン、カミサン、カミサン!
僕はもう満足だす」
と復唱していると急に眠気に襲われて、
眠ってしまった。
「あっ、これ何?」
少女はあるモノを見つけた。
かおむが目を覚ますと、
そこには化け物がいた。
化け物は奇妙な声をあげると、
その大きな手のようなもので、
かおむをつかもうとした。