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「綺麗な海と作戦の成功?」
「綺麗な海だすなあ!」
「本当!凄く綺麗!」
かおむも、
そして、
美少女も、
透き通った、
ブルーとパープルとを混ぜたような
妖しい色の海を眺めながら、
見事、自分の作戦が成功した
と思いこんでいた。
かおむと美少女は
誰もいない海岸で、白い砂浜を歩いていた。
そのとき、
目の前に小さな動物が見えた。
「何かな?」
「なんだすかなあ?」
二人はその動物のようなものを追いかけた。
「林のようなとこに逃げただすなあ?」
「なにかしら?」
かおむたちは、
その動物にひき入れられるように、
林の中へ入っていった。
「変な動物ねえ」
「そうだすなあ」
「あっ、あそこよ!」
「待つだすよ!」
二人がその動物の後を追う途中に、
大きな落とし穴があり、
二人はそこに揃って落ちて行った。