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「欠点のある究極の美女」
「どうだすか?
この女性なら究極の美女だすよ!」
「わあー可愛いだけじゃなく、
キレイ、
肌も」
「そうなりたいだすかあ?」
「なりたいです」
「そうだすか?
なら、
心がけ次第だすなあ。
いいだすかあ。
この女性は究極の美女だす」
「わかってます」
「まだ、だめだすな」
「ほんとよ」
「口だけではダメだすよ!」
「どうしたら、いいの?」
「いいだすか?
これから、言うとおり1週間、
この女性の写真を見ながら、毎食後祈るのだす」
「祈るだけでいいの?」
「いいだすか?心から祈るだす」
「心から?」
「そうだす」
「難しそうねえ」
「そうだすよ」
「でも、こんなにキレイになれるなら、
チャレンジしてみる!」
「だば、がんばるだすよ」
実は、
もとえが憧れた美少女には大きな欠点があったのだ。
そのことは,
実はかおむも知らなかった。
しかし、
かおむももとえもそのことを知らないまま、
互いに相手を騙して、
自分の目的を達成しようとしていた。