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「プロポーズ」
「もとえさん、僕とだすなあ。
そのー」
かおむは顔を赤らめながら、プロポーズしようとする。
「はい。
でも、私、これから身体を鍛えて、
だす語さん、いえ、かおむさんの...」
「おお、それだば...
だすが、無理しちゃだめだすよ」
「ありがとう。でも...」
もとえはかおむに抱きついた。
「新婚旅行はどこにするだすかなあ?」
「飛行機恐いけど、やっぱり...」 「ハワイだすかあ?」
「ううん?」
「ヨーロッパだすかあ?」
「それもいいけど...」
「遠慮しないでいいだすよ。
式が終わったら、二人きりでゆーっくりいくだすよ。
こう見えてもお金はあるだすよ。
どこがいいだすかあ」
しかし、
かおむの質問にもとえは答えなかった。
「うーん、遠慮はいらないだすよ」
「あのねえ。あそこは!」
もとえは壁に飾られたかおむの絵を指さした。