異世界転生してしまったみたい
俺は高良学園に通う2年の多田輝。
高良学園はこの街でも有名な進学校である。
そこに通う俺は勉強もそこそこ出来て、休む事も無い。
しかし、欠点がある。それは⋯コミュ障という事だ。
その為友達もおらず、常にぼっちでいた。
そんな俺は、とりあえず卒業する為だけに学校に行っていた。
ある日、学校帰りに横断歩道を渡っていると、信号無視をして突っ込んでくるトラックがいた。猛スピードで突っ込んで来るトラックから逃げる余裕もなかった。
俺はどうやらトラックに轢かれ、病院に搬送されていた。
眠っている間に俺は不思議な夢を見た。
「少年よ、今から3つの事を聞く」
いきなり、銀髪の白と金の服を着た女神が現れ、質問をしてきた。
「1つ目、少年は異世界転生をしてみたいか?」
「はい、してみたいです」
「2つ目、少年はパパになりたいか?」
「え?パパ?」
「3つ目、少年は魔法を使ってみたいか?」
「それは使えるなら使ってみたいです」
「それではあちらの世界へご案内」
女神はそう言って消えたのだった。
俺が目を開けると知らない街にいた。
どうやら俺はあの女神に異世界転生させられたみたいだ。
「ここはどこなんだろ」
するとまた女神が現れた。
「少年よ、ここは異世界だ」
「は、はぁ⋯それでどうすれば⋯」
「この街にあなたの運命の人がいるその人を探すのだ」
「運命の人?」
「それでは良き異世界ライフを」
女神はその言葉を残し消えていった。
異世界に居るのか⋯
動かなければ何も始まらないので俺はとりあえず、街を見ることにした。
こうして異世界での生活が始まった。
「よし、異世界スローライフを満喫してやる」