私はもう直ぐ、貴方に捨てられるのだろう。
私は知っている!
私と今付き合っている彼が、“私に飽きている事を......。”
もうそろそろ、私は彼に捨てられるのだろう。
その覚悟も私の中でしっかりとあるのだが、今回の“彼”は初めて
私の方から好きになった彼で、正直私は別れたくないのだ!
でも? それを決めるのは私ではない!
彼だとも知っている。
*
私の恋愛はいつも、男性の方から告白されて付き合う恋愛だった。
はじめから私はその男性の事は好きではない!
ただ断るのも相手の男性に悪いと思って、私から断れないだけ。
・・・そしていつしか?
高校生の時、“私は全校生徒の男子の中で、軽い女だと思われてしまう。”
その頃から、私は複数の男性と関係をもってしまう羽目に。
半ば強引にそういう行為をされた事も多々あった。
それでも私の家庭環境は、父親はしょっちゅう女を家に連れ込んでいた。
母親は何処かへその後行ってしまう。
3つ下の弟は、学校が不登校になり殆どの時間は自分の部屋に籠る事に。
“私の居場所はもう何処にもなかった。”
あれから5年! 私は小さな会社の事務をしている。
そこでも、中年のオジサンに何度も誘われて体を求められる事も、
でも仕事の関係でもあるので、私はきっぱりと断っていたのだが、、、。
社長に誘われた時はもうどうする事も出来ず、○○ホテルに強引に
連れて行かれる。
『お前のような、地味で働くところもないような女はウチのような会社
しか誰も取らないよ! 俺の言う事を聞いてくれていたら? 悪いように
絶対にしない。だからこのまま“不倫の関係”を続けてほしんだ!』
『・・・そ、そんな、社長、』
『別にいいじゃないか、嫌いじゃないんだろう?』
『私はそんなつもりでこの会社に入った訳じゃないんです!』
『何を今更! いい思いしておいて、その言い方はおかしいんじゃないのか!』
『“社長との不倫関係を奥さんに私から話します、それでもう終わりにして
ください!”』
『なんだって!』
【バチッ】
『痛っ!?』
『俺の言う事が聞けないなら、もう一度だ!』
【バチッ】
『やめてください!』
『俺の言う事を聞くか?』
『嫌です!』
【バチッ】
『俺が納得できる言葉をもえるまでは、殴り続けるぞ! 俺の言う事を聞け!』
『・・・お、お願い、やめて!』
【ドン】
『・・・もう、やめて、お願いです!』
『ダメだ! 許さん!』
【バチッ】
・・・私は幼い時、父親から虐待を受けていた事を思い出していた。
何度! 父親に私から謝っても私を殴る手を止めなかった父。
私は誰にも愛されない女なのか?
大人になった今も、誰にも愛されないというのか?
その後、社長は私を殴るのをやめ一人で先に○○ホテルを出て行ってしまう。
私は一人○○ホテルの部屋に残された。
あの時の虚しさは、今でも忘れていない!
そして私は、黙って会社を辞め社長の奥さんに社長と不倫関係にあった事を
手紙にして社長の家に送る。
そのあと、どうなったかは私も何も知らない。
*
そして今! 私は初めて自分から好きになった彼と付き合っている。
ただ人に愛されて生きてこなかった私が彼を本気で愛せているのだろうか?
彼もそれに気づいて、私と別れたいと思っているのではないのか?
彼の気持ちが私には分からない!
いつも私と一緒に居ても、何か違う事を考えている彼は私に飽きてしまった
んだと思えて仕方なかったのだ。
・・・でもそんなる日、彼から急に私はこう言われる。
『“もうそろそろ、僕と結婚を考えてくれないか?”』
『えぇ!?』
『いい式場も今探しててね、きっとキミも気に入ると思うよ。』
『“・・・わ、別れ話じゃないんだね?”』
『えぇ!? 別れ話?』
『ううん、別に何もない! 結婚してくれるなら場所は何処でもいいわ!』
『“僕はキミを一生! 大事にしたいと想ってるんだよ!”』
『・・・ううん。』
『安月給で、キミに贅沢させてあげれないけど! 僕のキミへの愛は
海より深い! これからも僕の隣に居てほしいんだ!』
『“あぁ、はい!”』
この時、“初めて私は自分の居場所がココなんだと想えた!”
“彼の隣が私の居場所。”
彼の気持ちを聞いたときは? 嘘だと思っていたけど、、、?
彼の目は真っ直ぐ私だけを見ていて、とても嘘をついているようには
私には見えなかった。
【人に愛されるって、こういう事なのかなと思えたし。】
幸せがやっと私の傍にやって来たんだわ!
“私は彼と結婚します!”
それが私の幸せであり、彼の愛を感じられる唯一の場所だと思うから。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




