奇跡の始まり2
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学校生活に少し光が見え始めてきたと思いつつ学校の前まで来ていた
(朝の元気な子は先に行っちゃったけど。もう、ついているのかな…それにしても人が多いな…少し人混みに酔ってきたかな…)
「おい!そこのお前!」
正門前にジャージ姿のおじさんが腕を組んでこちらを睨みつけていた
(まさに、熱血教師らしい姿だな…)
「お前だぞ!」
周囲の生徒たちの目線がいっせいに俺の元まで集まるのが感じられた
「は、はい!」
少し驚いてしまったがちゃんと受け答えはできた
「やはりお前顔色が悪いな保健室にいって休むといい」
周りの生徒たちがこちらの顔色を伺うようにみてくる
(そう言うことを言うからみんなが俺の顔をみてくるじゃないか!勘弁してくださいよ…)
ここは早々に立ち去るべきと判断した。
「そ、そうしたいと思います…」
苦笑いを浮かべ立ち去ろうとしたが、まだあるのか話しかけてきた
「お前新入生だろ?ちゃんとしたい気持ちもわかるが無理はよくないぞ」
(顔色が悪くなったのは『あんたが注目を浴びさせるようなことを言うからだろ!』とは、言えるはずがないよな…)
気を落としつつうなずきその場を足早やに立ち去った。
保健室を求めて、さまよっていたら朝のチャイムが鳴り響いた
(もうこんな時間か。朝のホームルームの時間を逃したな…つまり自己紹介の時間も逃したということか…)
と、考えている間に保健室にたどり着いていた。
保健室のドアをノックし中からの声をまった。
すると中から女性の声が聞こえてきた
「どうぞ」
その言葉は自分を動かせるのに十分な言葉だった声が聞こえた瞬間ドアノブに手をかけゆっくりと開けていった。だんだんと保健室の景色が見えてくる、完全に開け放ったドアの先に白衣に身を包んだ女性教師が足を組み胸を持ち上げているかのように両腕を組んでいた。高校生には少し刺激が強すぎるようなドレスコードがそこにはあった。
(エロゲに出てきそうな人だな…なんというか…エロい…)
ドアを開けたままその場に立っていると不思議そうな顔で見てきていた
「新入生?どうかしたの?」
その言葉をキッカケに脳が活動を再開させた
(保健室に来てるのだから体調がすぐれないことぐらい分かってるくせに…)
「はい…今年入学した西城幸喜と言い…ます…」
(なに、いきなり名乗ってんだよ俺…)
組んでいた足を組み替えつつ口を開いた
「それで…こうきくん?どうしたのかな?」
自分は要件を告げてないことに気づき慌てて言葉をつづけた
「えっと…正門のジャージ姿の先生に顔色が悪いから保健室で見てもらいなさいと言われたので…」
少し悩むそぶりを見せてきた
「葛城先生が?どれ、先生が見てあげるからこっちのイスに座りなさい」
指をさされた場所は先生の目の前のイスだった。
言われるがままにイスに座り先生を見ると思っていた以上に先生が近くにいて少し緊張してきた。
「はいこれ、体温を計ってちょうだい」
渡された体温計を脇の下にはさんだ。すると、不意に先生が俺のおでこに手を当ててきた、先生が手を俺のおでこにあてることによって先生の豊満な胸が目の前まで近づいてきた。
(ち!近い!)
だんだんと自分の心臓がドキドキし始めた。
その時、体温計から甲高い音が保健室に鳴り響いた。
すると先生はおでこにあてていた手をゆっくりとだが離していく
体温計に感謝しつつ脇の下にはさんでいたそれを取り出し先生の手に乗っけた
「熱はなさそうね、緊張のしすぎかな?さっきより顔色がよくなってきたから大丈夫そうねまた何かあったら来てね」
イスから立ち上がりその場でお礼を言いつつ保健室からでてドアをしめていく。閉めていく最中に先生は笑顔で胸の前で手を振っていた
(どうしても、胸に視線がいっちゃうんだよな…)などと思いながら自分の教室を目指した。
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