ギルド設立!
8階層からは、ダンジョンマスターとの闘いに備えて、
シェリとベベのレベリングをすることに決めた。
しかし、レベル10からは、レベルアップ時の必要経験値は
ぐんぐん高くなっていく。
さらに20、30、40となっていくごとに、
高レベルになっていけばいくほど、
レベルは本当に上げ辛く、マゾ仕様なのだ。
(この際だからいいかな)
「ねぇ、シェリとベベ。どこかギルドって入ってる?」
「入ってないみゃ」「だし~」
「じゃあ、仮でおれとギルド作ってみる?」
「「えぇ!!??」」
思ってもみない提案に、シェリとベベは驚いたが、
すぐにキラキラと期待に目を膨らませてこちらを見ている。
「命を救ってくれたご主人様のところなら、喜んで入りたいみゃ!」
「だしだし!」
おれは契約スキルを発動し、ギルドを「仮設立」することにした。
本設立は、町にある冒険者ギルドでする必要はあるが、
スキルさえあればメンバーを加入させたり、
ギルドそのものを作ることもできる。
「名前はマティーニって名前でどうかな?嫌ならまた考えるけど」
「かっこいいみゃ!」
「おいらもその名前気にいったんだし!」
これでギルメンにしか使えない教育スキルも使えるし、
専用バフも使えるから、レベリングもボス戦時も有利に戦えるだろう。
教育スキルがレベル15の為、ギルメンに入る経験値はすこぶる良くなる。
専用バフについては、かなり強力な魔法だから
ボス戦で必要な時に使うべきだろう。
また、自分の無限ストレージにあったシルバーシリーズの防具に
少し細工をして、シェリとベベに持たせる。
魔剣スキルのレベルが高い場合、防具に関しても魔力のコーティングが出来る。
いま2人の武具は、アダマンタイトに匹敵するほど強い。
こうして、8階層から10階層のダンジョンマスターの所まで、2人はレベリングを
とても効率的にすることができ、レベルが16になった頃、
目的の場所までたどり着いた。
「この隣のフロアに、ダンジョンマスターがいるっぽいね」
「う~、ワクワクするみゃ~」
「一突きにぶっ刺してやるんだし」
全ステータスのバフをシェリとベベにかける。身体能力だけでいえば
レベル30くらいにはなるだろうか。
ただ・・・。
バフをかけ終わり、準備が終わった所で隣のフロアに移動する。
そこは大きく、だだっ広い広場のような所で、
中央にダンジョンマスターは立っていた。
「ボストロルかよ・・・。」
そこには、体長5mはある、レベル40のボストロルが立っていた。
次回、ボス戦になります。
また、鉱物の硬さについては、
オリハルコン>アダマンタイト>ミスリル>ゴールド>シルバー>アイアン>ブロンズ
といった順番になります。