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異世界転移

そのクエストを初めてクリアをしたギルドが自分達であったわけだが、

クエストをクリアしてからは、各々のリアルが忙しくなったせいもあって、

ギルメン達のログインする人数も徐々に少なくなっていた。




「あのクエスト」をクリアした当初の事をぼんやりと思い出していた。

いつもの帰り道の事だ。


家に着いた所までは覚えているんだが、それから後がよく覚えていない。

服を脱いでパジャマに着替えたのか、それともご飯を食べてお風呂に入ったのか・・・


気がついたら俺は夢の中にいるようで、

変なことに夢であるという認識はしっかりとあった。









◇◆◇









そこは自分が大学生の時に使っていた部屋だった。

なぜ?・・・そしてベットに腰かけている女性がいる。

誰だろう。




「こんにちは、かおるん」


「!? ・・・どちら様でしょうか?」


アクティビティゲートで使っている名前をなぜ知っている?

ギルメンでオフ会はしたことあるけど、こんな綺麗な人いたっけな。


「アクティビティゲートの住人、ヘラと申します」


「神・・・さま??」


「人間たちにはそう言われていますね」


「あなたを現実世界からアクティビティゲートに転移します。

あなたにはぜひやっていただきたいことがあるんです」


ピンとこないが・・・おれはこれから転移とやらで

アクティビティゲートの中に入るのか???


やることって言ったって、おれは普通のサラリーマンなんだが。

それにしてもこの人スタイル抜群だな。

おれが床に座っていて、この女神様がベッドに座っているから、

位置的にけっこう際どい・・・。



「これって、夢の中ですよね」


「そうです。これは夢の中です。ですが、あなたが目を覚ましたら、

そこは全て現実の世界です。」


目を覚ましたら向こうの世界ってことか?


「やってもらいたい事って、何ですか?」


「アクティビティゲートのTOP剣士、マティーニのかおるん、

あなただからお願いできる事なのです」



TOPかどうかはわからんけど、

俺より強い剣士はまだ見たことない・・・。



「これからあなたを’現実世界のアクティビティゲート’に転移させます。

使()()については、旅をしていればじきに分かるでしょう」


「あなたのスキルについては、私が少し細工をしてあります。

転移するにあたって、私からのギフトも受け取って下さいね。」


「ギフトって?」


「あなたの旅にきっと役に立つと思います。ギフトについては向こうにいけば

いずれ分かるでしょう」


「仲間とともに、この使命が達成されますように・・・」


創造の神とやらがそういったのを聞いて、

おれの意識は急に遠のいていった。


あの世界に入るって、そんな事できるのかよ。


「あと言い忘れましたけど、あなたがユグドラシルの塔のクエストを

クリアした1000年後の世界ですから。」


「い・・・いっせんねんご!?」


「それではいってらっしゃい~」



いやいや、最後にそんな事言われても・・・。


意識を取り戻した時、おれは林の広場のような所にいた。

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