VRRPGとの出会い
初投稿となります。宜しくお願いします。
VRRPGに最初にハマったのは、大学一年生の時だった。
大学に入った途端に怠け癖がつき、サークルに特に入っていなかった自分は、
バイトを適当にこなし、余りある時間を何かに熱中することもなく、
ただぼんやりと一日が過ぎていた。
そんな頃、1つのVRRPGとの出会いがあった。
「アクティビティゲート」
βテストから参加していた俺は、この世界に魅了された。
圧倒的なスケールと使用できるスキルの豊富さ、何より初めての
VRRPGだったこともあり、その世界にどっぷりとはまることになった。
毎日のように狩りをし、鍛冶や料理でお金を稼ぎ、
装備をコツコツと揃えていった。
パーティ狩りが出来ていない狩場に、初めて知り合いと
狩るルートを決めてみたり。
超貴重なスーパーユニークアイテムのドロップを目指して、
何度も何度も同じモンスターを倒して、目的のアイテムを
手に入れて仲間に自慢したりして、その世界をとても楽しんでいた。
β時代から知っている、気の合う友人といつもの狩りをしている時に、
こんな話を振られた。
「ギルドシステムが出来るから、一緒にギルドを作らないか」
常に第一線で活躍していた友人達を集めて作ったギルドが、
のちに数あるギルドの中で初めて
1部、Sランクに到達したギルド
「マティーニ」であった。
Sランクに到達する為の唯一のクエスト、それが、
「ユグドラシルの塔50階層までたどり着き、試練をクリアすること」
8人制限クエストであるそれは、名のあるギルドが少数精鋭で
何度も何度も挑んだが誰一人としてクリア出来なかったクエストであり、
俺自身も後々になって知ることになったが、その後1000年もの間、
クリアするギルドが現れなかった為、「1部、Sランク」そのものが
伝説のランクになっていた。
ギルドのランクについては、
1部、2部とあり、
Eランクからスタートし、最高がSランクとなります。
2部<1部
E<D<C<B<A<S
最低ランクは2部のE、最高は1部のSランクです。