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第7話 -始まりの終わり- (05)
そして、朝が来る。
どこかで黒い少女は、善を待ち構えながら笑う。
「さあ、私の所へといらっしゃい、善」
共に朝を迎えたオーシェは、善を見て笑う。
「行きましょう、善様」
善はいつも通り、剣を持ち、そして振るうのだろう。
オーシェの為、仲間たちの為、そして自分のため。
それは、異世界であるこの大陸にいる以上、何一つとして変わらない日常。
これは、やがて中興の祖と呼ばれた少女と、その傍らに付き従ったと言われる黒き髪を持った少年の物語、その序章――




