9/24
知りたくもあり。知りたくもなし
スーツ姿の老人が、
街角のポスターに描かれた
若い男の尻を
何度も
何度も
撫でていました。
慈しみと愛。
都会の人混みを尻目に、
異常をいとも簡単に通り越した
その手つきの優しさ。
スピーカーから流れるヒップホップの喧騒のなか
老人のもう一方の手にあるスーパーの袋が
やけに白く浮き立ち、
人混みが産む風に抗うように
カサカサと音を立てていました。
僕の小説は支離滅裂になってしまいましたが、
その爺は尻熱烈でした。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ほぼ実話ベースです。念のため。決してお知り合いぢゃないです。念のため。
暑さ厳しい日々が続きます。みなさまご自愛くださいませ。
パン大好き