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危急存亡の秋(とき)

 「子犬を運ぶスペースは空いていませんか!」

 「もうシャトルは満杯なんだよ。すまない……」

 「この子は家族同然なんです。ほんの、ほんのちょっとでいいんです!」

 「ここに少しだけ空きスペースがありますよ!」

 「あっ、ありがとうございます! えっ、え~っと、見つけてくれた人はどこですか?」


 子犬を助けた善意の一声。

 けれども、その声の主は結局見つからなかった。


 ……誰かさんが見つけた、小さいアキ。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 パン大好き!


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